一般編  Vol.175
森 知久さん
愛知県名古屋市生まれ。子供時代をインドネシア、シカゴ、ニューヨークで過ごす。慶應義塾大学法学部卒業。在学時、セパタクロー日本チャンピオン・日本代表、アイスホッケーチームのキャプテン。東京海上日動火災保険鞄社。東京で8年、アメリカで8年勤務。2005年米国公認会計士合格。2014年退職して独立。趣味はゴルフ、コーラス、カジノ(クラップス)。
日米の架け橋でありたい
小学生のころ渡米して以来、これまでに15回以上の引越しで住んだ都市の中でも、心の故郷はベイエリアだという森さんに、シカゴでの小学校時代、現在の仕事の業界に興味を持ったいきさつ、隔月で開く同年代の会などについて伺いました。
森 知久さん

(Tomohisa Mori)BaySpo 1385号(2015/06/12)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 初めて渡米したのは1986年。父の転勤でシカゴに行きました。1988年にシカゴからニューヨークに引越し、1991年に帰国。その後社会人になってから、2006年にハワイ、2008年にニューヨーク、2010年に初めてベイエリアに来ました。勤めていた会社のグループ会社がハワイにあるのは知っていましたが、まさか自分がそこに派遣されるとは思いもしていませんでした。その後、日本に帰らずにアメリカを転々とするとも思いませんでした。短い期間での転居が多く、ニューヨークからサンフランシスコに異動が決まった時の家族の反応は「一人で行って来たら」。寂しかったですねぇ(笑)。今では家族全員サンフランシスコが大好きです。

ベイエリアの印象
 ハワイとニューヨークの間だなぁ、と感じました。同じアメリカでも気候、文化、人、仕事の習慣など、何をとっても違いがありとても新鮮でした。私は引越し経験が15回以上あるので、故郷という固定の場所があまりないのですが、今ではベイエリアは心の故郷だと感じています。

自分の専門分野について
 目に見えないサービスである「安心」と「安全」を提供する保険業界はとても奥が深いです。「相互扶助」助け合いの精神をもとに出来上がった仕組みは、私の生き方、考え方にも合います。幅広い業界の方々とお付き合いが可能なことも強みです。お陰様で今では知識、経験、人脈をもとに、日本からアメリカに来る日本人と日系企業のサポート、および日本に進出したいアメリカ人と非日系企業のサポートの両方に携われるようになってきました。日本とアメリカの架け橋でありたいと思っていた夢が実現しつつあることに感謝の気持ちです。

その道に進むことになったきっかけ
 小さい時の夢はパイロットでした。子供の時から父の仕事の関係で海外に出る機会があったことで、空を飛ぶことが好きになりました。当時は飛行中コックピットの見学もさせてもらえました。就職活動時には航空会社の門を叩き、面接やシミュレーター試験などすべて順調でしたが、身体検査の直前に膝を怪我してしまい、その状態で臨んだところ、残念ながらの不採用。自己管理という大切なLife Lessonを学んだ瞬間です。ところが人生とは面白いもの。スキーで膝を怪我したのですが、その時偶然スキー保険に加入していたのです。お陰で手術、入院、その後のリハビリ、通院の費用などが保険で全額戻って来たのです。スキーに行く前に払った500円の保険料が15万円になって戻って来たので、なんて困った人のためになる素晴らしい仕組みなのだろうと感激し、保険業界に興味を持ちました。

英語で仕事をするということ
 日本人として日本という国、言葉、文化を大切にしたいと考えています。日本の美しさ、奥深さ、素晴らしさをもっと世界に知ってもらいたい。そして、それを後世に大切につなぎたい。そのためには英語が不可欠だとも思います。海外に住む日本人は、ある意味日本代表選手なので、誇りを持って英語で日本自慢をしてほしいですね。私は幸運にも子供の時から生きた英語を学ぶ機会を得られました。両親には心から感謝しています。

英語で失敗したエピソード
 アメリカの小学校に初めて通い始めた時、当然何もわかりませんでした。休憩時間がいつかもわからず、トイレにも行けず大変で、親が先生と交渉して、私がトイレの方を指差したらトイレに行かせてくれるというルールを作ってくれました。ある時トイレに行って教室に戻った直後にチャイムがなりました。1分も待てなかったのかと思われそうで恥ずかしかったですね(笑)。

あなたにとって仕事とは?
 この素敵な地球に生を受け、幸せな人生を送らせてもらっている、そのような素晴らしい世の中に支払うRentだと考えています。世のため人のために出来ることは何でも貢献したいと思います。また、自分や家族の健康と幸せを実現するためのツールであるとも考えています。人と人とがもっと仲良くつながり、世界がより平和になれば嬉しいです。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 宇宙飛行士かパイロットかサッカー選手。これからパイロットの免許は取りたいと思っています。

いまの仕事に就いていなかったら
 他には考えられませんね。今やっている様々なプロジェクトは大好きです。

現在、住んでいる家
 空港が見える丘の上、バーリンゲームの一軒家に家族4人で住んでいます。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 理想的には8時間とりたい睡眠時間ですが、なかなか難しいですね。就寝時間も起床時間も毎日決まっていません。

休日の過ごし方
 家族と一緒にいるのが一番!ゴルフも大好きです。

好きな場所
 ダイヤモンドヘッドの頂上。ツインピークス。海辺。

最もお気に入りのレストラン
 愛する妻の料理が最高です(笑)。

よく利用する日本食レストラン
 「遊楽」「馬車道」

1億円当たったとして、その使い道
 2020年の東京オリンピックに家族全員総出で観戦に行きたいです。今までお世話になった心の師匠、親戚、友達と大きな船を貸し切って大感謝祭パーティーをしたいです。コーラスの仲間たちと東京ドームやニューヨークのカーネギーホールで歌いたいです。10月10日に男声合唱団Chorale Mayの20周年記念イベントがあるのですが、ぱぁ〜っといきたいですね。宇宙旅行に行きたいです。あれ、1億円じゃ足りないですね(笑)。

日本に戻る頻度
 年に数回。

最近日本に戻って驚いたこと
 自動販売機の数の多さと質の高さ。

日本に持って行くお土産
 ワイン、チョコレート。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 煎餅、ブレスケア、リップクリーム、本、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 日常生活でのサービスのクオリティの悪さです。例えば、運転免許の更新手続の時など。

日本に郷愁を感じるとき
 綺麗な桜を見た時。美味しい日本食を食べる時。温泉に入りたい時。

お勧めの観光地
 ハワイ。Aloha Spiritは世界を救うと思います。

永住したい都市
 サンフランシスコはトップ候補です。ホノルルもいいです。シーズンによって好きな場所にいたいです。

5年後の自分に期待すること
 偶数月の第3金曜に開催している「70s(セブンティーズ)」という1970年代生まれの会を、親友と共に4年前に立ち上げました。同じ年代の方々との交流を通じてお互いに刺激し合い、助け合い、生涯の友を作るという流れを産み出すことが出来ました。5年後はこの会が東京とサンフランシスコ両方で開催されている予定で、日米交流がこの世代から益々活発になっていれば、そして自分が貢献者の一人になっていること。

最も印象に残っている本
 『心豊かに生きるヒント』井浦康之、『人を動かす』D・カーネギー。

最近読んだ本
 『The Entrepreneur Roller Coaster』Darren Hardy

最も印象に残っている映画
 『ET』

最近観た映画
 『Stand By Me ドラえもん』

座右の銘は?
 一期一会。

(BaySpo 2015/06/12号 掲載)

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