一般編  Vol.277
コーゲン 好美さん
大阪出身。シアトルのESLを経て、大学に進学。卒業後はアサヒビールで10年勤める。1997年に結婚を期に東京からベイエリアに移住。現在、クパチーノの大手IT企業に勤め、携帯電話の日本語言語認識機能の向上プロジェクト、ウェブインターフェイスなどのローカリゼーションに従事する。インドネシア出身の中国系の夫と子供2人。サンラモン在住。
専業主婦16年を経て、 キャリアをリスタート
アサヒビールで10年働いた後、1997年に東京からベイエリアに移ってきたコーゲンさん。16年間の専業主婦を経て、クパチーノの大手IT企業に再就職。「世界各国から来たいろんな国の友達に囲まれて、世界の広さを実感しながら生活を楽しんでいる」と話すコーゲンさんにベイエリアの暮らしぶりを聞きました。
コーゲン 好美さん

(Konomi Kogin)BaySpo 1569号(2018/12/21)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 1997年に結婚を期に東京からベイエリアに移りました。渡米したのは1985年で、シアトルの大学に付属しているESLに英語を学びに来ました。ESLを経て、大学に進学。卒業後は東京にあるアサヒビールで10年近く働きました。その後、カリフォルニアに移住し、現在に至ります。

ベイエリアの印象
 アジア系の移民が多く、ものすごいエネルギーを感じましたね。90年代だったので、一晩で大金持ちになったりする人が続出していて、かなり特殊な場所だと実感しました。抜けるような青空の下、自由な気質、失敗を恐れずチャレンジできる精神が満ち溢れていました。

自分の専門分野について
 IT企業で、携帯電話の日本語言語認識機能の向上プロジェクト、ウェブインターフェイスなどのローカリゼーションに携わってきました。現在日本で流行しているもの、人気の映画音楽などがユーザーのコマンドからリアルタイムで知ることができ、とても興味深かったですね。プロジェクトの方向やガイドラインなど、いろいろなことがハイスピードで変わっていくので、緊張感がありました。

その道に進むことになったきっかけ
 子育てで16年間専業主婦をしていて、アメリカでの就労経験が全くなかったので、言い方はよくありませんが、とりあえずまず入れるところに入ろうという姿勢で就職活動を始めました。ちょうどハイテク企業での日本語版の機能向上のプロジェクトに求人が出ていたので応募しました。ラッキーでしたね(笑)。

英語で仕事をするということ
 当然ですが、母国語ではない為いつも緊張しているので、集中力とエネルギーが必要な気がします。できるだけ曖昧な言い回しを避けつつ、尚且つ過剰に直接的な言い回しにならないように言葉を慎重に選んでいます。また、謙遜は抑えながら、自分の意見を前面に押し出すように心がけています。

英語で失敗したエピソード
 数え切れないほどあります。残念ながらこれといって特記できません(笑)。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 思い切って営業の仕事にチャレンジしてみたいですね。

;あなたにとって仕事とは?
 社会との接点です。海外に住んでいると、意識して自分を外の世界に押し出していかないと簡単に孤独になりますから。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 昔から女の子が憧れるような職業に就きたいと思ったことはありませんが、出産時の入院を経験してからは、看護師になってみたいなと思いました。看護師はおおらかで人を安心させられる、高技術を身につけているスペシャリストです。今娘に勧めています。

現在、住んでいる家
 サンラモンに住んでいます。

乗っている車
 ホンダのオデッセイ(私用)とレクサス(夫)に乗っています。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 大体午後11時頃にベットに入るようにし、朝は5時に起床しています。

休日の過ごし方
 休日は、残念ながら溜まっている家事に大半の時間を割くことになってしまっています。平日はなかなか家族揃って食事をすることができないので、少なくとも土日のどちらかは夕食を一緒に食べるようにしています。他には、非営利団体の「National Charity League」に所属していて、できるだけ娘と一緒にボランティアに参加するようにしています。

好きな場所
 通勤時間が長いので、自宅にいることが大好きです(笑)。

最もお気に入りのレストラン
 お気に入りの和食レストランは、ヘイワードにある「若松」で、フランス料理だとサンフランシスコの「Chez Maman」がお気に入りです。

よく利用する日本食レストラン
 「若松」です。和食は常に欲しているので、週末に家族で行ったり、特別な日にも利用することがあります。

1億円当たったとして、その使い道
 いつでも遊びにいけるように、日本とインドネシアに家を買うかもしれませんね。

日本に戻る頻度
 ここ10年は2、3年に1回日本に戻っています。子供たちが大きくなってからは、子供たちが「日本にいる親戚に会いたい」と言うので、できるだけ帰るようにしています。

最近日本に戻って驚いたこと
 観光客も含めて、外国の方々が増えたことです。他には人口減少と高齢化ですね。子供たちでさえ、「お婆ちゃんの家の近所には、お年寄りしかいないね」と言っています。

日本に持って行くお土産
 いつも苦労します。ここにあって日本にない物はありませんからね。弟家族が好きなので、いろいろな種類のジャーキーとナッツを買うことが多いです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 日本食関連と化粧品が多いです。特に日本の化粧品は優秀なので、基礎化粧品を中心に持って帰ってきます。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 ずばり、交通渋滞ですね。通勤が長すぎます。片道2時間かかったりすることもざらなので、疲れます。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 物価の高さと不動産価格の高騰です。

;日本に郷愁を感じるとき
 しばらく桜を見ていないので、春に日本に帰りたいなぁと思うことが多いです。

お勧めの観光地
 ここにしかないユニークな観光といえば、やはりシリコンバレーのハイテク企業巡りではないでしょうか。マウンテンビュー、サニーベール、クパチーノにある世界的なハイテク企業を巡るのがお勧めです。

永住したい都市
 個人的には東京がよいと思っていますが、現実的には子供たちの居住地の近くが永住したい都市です。

5年後の自分に期待すること
 まず健康でありたいですね。ゆったりと仕事を続けながら、やりたいボランティア活動ができればいいなと思います。

最も印象に残っている本
 歴史が好きで、特に作家のPhilippa Gregoryが書く本はかなり読んでいます。

最近読んだ本
 Philippa Gregory著の『Three Sisters, Three Queens』です。

最も印象に残っている映画
 『Brokeback Mountain』です。男同士の恋愛映画ですが、究極な恋愛映画だと思います。

座右の銘は?
 「ひとつのドアが閉まったときには、また別のドアが開く」。

(BaySpo 2018/12/21号 掲載)

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