日本の最新トレンドと技術を常に取り入れているヘアサロン「ARTY」。今春も日本での研修を終え、サンフランシスコに戻って来られた「ARTY」のキョウコさんに、日本の最新ヘアトレンドについてうかがってみました。
今回東京で訪れたのは、原宿GARDENグループが今最も力を入れているという「JOEMI」。最新のトレンドを生み出し続けている「JOEMI」のディレクター、小倉氏の指導を受けてきたそうです。「なごやかな中にも緊張感のある講習でした」とキョウコさん。女性と男性では流行が移り変わるスピードはかなり違い、トレンドは女性では2〜3年で変わり、男性では10年近く続くとされているといいます。
女性の今年のトレンドは、ボブティとロブ。ボブティというのは、ボブより少し長めでミディアムヘアよりも短く、肩につくかつかないかといった長さのヘアのことで、これまでのボブにちょっとスパイスを効かせた長めのボブスタイルともいえます。ARTYスタッフ一番のおすすめは、ボブティにふんわりデジタルパーマをかけたエアリーなスタイル。気になるくせ毛を伸ばしながらパーマをかけることも出来て、ヘアスタイルに悩んでいる方や、長い髪をバッサリ切るのに抵抗がある方にもおすすめで、アレンジがきくのがボブティです。
もう一つのロブというのは、ロングヘアーでボブ(ロング+ボブ)スタイルのことで、ボブティとともに、いま美容院で注文の多いホットな髪形とされています。このスタイルは外国人セレブ達にも大人気です。似合う顔型を選ばないのも特徴で、丸型、卵型、ベース型、逆三角型のどれでも可愛く仕上がります。前髪も、あり、なし、斜め前髪のどれもキュート。清楚さと清潔感が人気の秘密といわれています。
一方、男性のトレンドは「耳まわりがすっきりのツーブロックに、NEO七三、かきあげバングです」とキョウコさん。「2010年ごろから、ダンス&ボーカルユニットのエグザイルのメンバーのようなワイルド系やおしゃれ坊主などが主流になっています」と説明します。今やすっかりメンズの髪型の定番となったツーブロックは、流行当初はビジネスの場では敬遠される傾向があったとは思えないほど、現在はむしろ出来る男の髪型として、また、女性が彼氏や夫にして欲しい髪型のトップにも選ばれる人気です。
NEO七三は、おしゃれ七三とも呼ばれ、毛の流れを横ではなく斜めに、トップは抑え過ぎず、前髪を上げるなどのセットの仕方が基本とされています。昔の七三分けのようにクシでぴっちりするのではなく、トップはふんわり、刈り上げとツーブロックをプラスするのがNEO七三の特徴です。
かきあげバングは、前髪をあげて額を露出させるスタイルで、アップバングとも呼ばれ、女子ウケが良いモテる髪型の一つともいわれています。