日本語でも安心 サンフランシスコの小児科
サンフランシスコのローレルハイツにある柴田路子先生のクリニックでは、新生児・幼児検診、定期健康診断や予防注射、病気の診療・治療などに日本語で親切に対応してくれる。メジャーなアメリカの保険のほか、日本の海外旅行保険でも受診可能で、予約も日本語ででき安心。
特にこの時期には、柴田先生はインフルエンザの予防接種を受けるように推奨しています。通常、ワクチンは摂取してから効果が出るまでに2週間ほどかかるので、インフルエンザのシーズンが本格的に始まる前に予防接種をしておけば、インフルエンザになっても比較的軽い症状ですむそうです。特に接種が勧められるのは喘息の持病がある子や、プリスクールに通う2〜3歳位の子供達です。ワクチンの効き目は半年近く継続するので、早めに予防接種をすることでシーズン中は効果が持続するそうです。また、同クリニックでは家族も子供と一緒に予防接種を受けることができるのも便利です。
昨年カリフォルニア州のディズニーランドから「はしか」が拡散流行して騒がれたため、カリフォルニアではワクチンを接種しないと子供が学校に入れない「ワクチン強制接種法」という州法が定められました。主な伝染病に対するワクチンの接種を義務づけたものですが、この新しい州法では私立、公立に関わらず、学校に通う子供全員にワクチンを受けることが義務づけられています。子供に重い病気がある場合、ワクチンを打てない医療上の理由がある場合、ワクチンに対するアレルギーがある場合など、健康上の理由でワクチンの接種を免除することは引き続き認められますが、これまで認められていた宗教上の理由や親の個人的な信条を理由にした免除の申請が出来なくなりました。「ワクチンの接種を遅らせていた方や、まだ受けていない方は、早めにワクチンを接種してください」と柴田先生は言います。
これからハロウィン、感謝祭、クリスマスなどのイベントが目白押しですが、その中で特に注意したいのが子供の砂糖の摂取量です。「砂糖は子供にとっては大人のタバコと同じ位の害があります。キャンディーやチョコレートなどは何かで気を逸らして、できるだけ摂取量を控えるようにしたいものです」という柴田先生は、砂糖の過剰摂取や食生活の問題は、虫歯の原因となるだけでなく、肝臓の問題や糖尿病といった若年性の生活習慣病や成人病に繋がる恐れがあると説明します。
また、プロセスフード(加工食品)も、出来るだけ控えめにするのが理想とされています。冷凍食品やインスタント食品など、合成着色料・保存料・人工添加物などが入った食品をたくさん食べることは成長段階ではあまり勧められません。「まだまだ成長段階にある子供達のために、糖分の摂りすぎに気をつけて、加工食品よりもプロセスされていない食品と、野菜やフルーツなどを食べるように気をつけてあげて下さい」。