交通事故によるけがの中でも一番多いのがムチ打ち症です。衝撃でムチがしなるように頭が前後の動きを繰り返すことからこの名前が付き、重い頭を支えるのに必要な首のカーブがなくなってしまうストレートネックを引き起こすこともあります。また、衝撃で椎骨(ついこつ)がずれると、神経が圧迫され、痛みやしびれなどの原因にもなり、ずれたままにしていると、頭の重量で椎骨が変形して椎間孔が狭くなり、さらに神経が圧迫され、動作障害を引き起こす恐れもあるそうです。人間の身体には時間が経過すると痛みに慣れてしまう傾向もあり、そうなった場合、痛みは消えても、ストレートネックや骨のずれが残っているため、何年か後にしびれや動作障害が起こることもあるといいます。
ムチ打ち症やしびれなどの長引く症状の根本治療には、首のカーブを正常に戻し、頸椎全体の形を整えることが必要です。そしてこれらを可能とするのがカイロのテクニックの中でも「CBP治療法」だとされています。
そもそもミッシマー先生が「CBP治療法」と出会ったのは、ご自身の交通事故によるムチ打ち症の経験に由来しています。2004年に先生は、車が廃車寸前になるほどの事故に遭い、重症のムチ打ち症になりました。左半身の痺れ、頭痛、めまい、首から背中にかけて重だるく辛く、頭をうまく支えられず、1時間も起きてはいられない状態で、左肩が極端に下がり、左膝にもかなりの痛みがありました。でもCBP治療の理論を知って、「この治療法なら後遺症で後々悩まされることはない」と確信。半年後には左右バランスの取れた体に戻り、首のカーブも元通りになって快適な生活が送れるようになったそうです。このムチ打ち症の治療中にCBP治療法に魅了され、「私もカイロプラクターになって、世の中の痛みで苦しんでいる人、悩んでいる人を助けてあげたい」と、カイロプラクターになる決意をしたといいます。
従来のカイロとの違いを実感した患者さんからは、「ミッシマー先生のカイロはこれまでにない、新しいカイロの世界です。10年以上も前に交通事故に遭い、カイロプラクティックとフィジカルセラピーに数カ月通ったことがあり、カイロの治療についてはわりとよく知っているつもりでした。ところが先生のところに来て、全く今まで経験したことのない治療を受けました。通い始めて1カ月ほどで、夜中に腕から手の痺れで目を覚ますということが全くなくなりました」という感謝の声も寄せられています。
アメリカでは、カイロプラクティックは紹介状なしで直接受診することができるれっきとしたドクターです。費用についても保険の種類によって適用される場合も多くあります。先生は、「その場しのぎの治療ではなく、根本的に治すために、一人でも多くの人に『CBP治療法』を知ってほしい」と考えています。