トラブルメーカーとも言われる親知らず。パーフェクトデンタルのFeng先生によると「親知らずは非常に奥にあるうえ、現代人のアーチは小さくなっているため正しい位置に生えていないケースがほとんど。斜めに生えていることも少なくないので、頑張って磨いてフロッシングしてもキレイにするのが不可能な状態だと言えます」。親知らずの抜歯は通常の抜歯より高度で複雑な治療を要します。台湾では教える立場にある先生は今まで抜歯できなかったことはないと明言。30年の実績に裏付けられたその確かな技術を頼りに他医院から紹介された患者さんも多く来院しています。
インプラントを扱うケースも多い同医院では術後のフォローアップを大事にしています。「インプラントは現代の新しい技術でよい選択です。でも施したからもう大丈夫というのは大きな勘違いです」とFeng先生。自分の歯とまったく同じものではないので、ごくまれに身体が異物と判断して拒否反応を起こすなど論理上で説明できないところもあるのだそう。先生によるとインプラントが成功する要因は医師の経験、材質、メーカー、術後のケア、患者本人の体質すべてが関わってきます。「まずは自分が信頼できる歯科医を選ぶことが大切です。もし費用に大きく差がある場合はそこで自分で疑問を持った方がいいですね」と忠告します。また、インプラント治療を受けた後に注意したいのが歯周炎。万が一発症した場合はすぐに治療しないと、土台を支えることができず突然抜け落ちることも。インプラント周囲炎(peri-implantitis)を招かないためにも術後のフォローは非常に大切です。
小児歯科治療にも定評があるFeng先生ですが心理学を深く学んだことも大きいと言います。「子どもたちは年齢や個性によって反応がまったく違うので、その子がどういう性格か把握して治療に臨みます。治療では時には厳しく、時には相談するように。そしていっぱいほめる。治療のときは厳しい口調になっても、終わったらたくさんほめて大きなハグをして」。来院した子どもたちにもナイスガイだと言われる先生。既存の患者さんによる紹介が多いのも、温厚な人柄と確かな腕を持つ先生を信頼している証だと言えます。
最初の予約から日本語でサポートしてくれる日本人スタッフがいることもあり患者さんの半数近くが日本人。温厚な語り口が印象的なFeng先生は「患者さんは自分のことを信頼してここに来ているのですから、その信頼に応じるように全力で問題を解決したい」と強い意志を持って治療に臨んでいます。日本人を含めアジア人の口腔環境はアメリカ人より遅れていると言われますが、これは時代や文化など複数の要因があると先生は考えています。「歯を顔の一部として非常に大事にする文化があるアメリカは口腔衛生の先進国なので、こちらでケアを受けることをおすすめします。法律上での患者への保護も非常に進んでいるので安心です」。