パパの参加も多いリトミック

　日本でも人気のリトミックですが、「ここでの定義はダンスを基礎にしたリトミック。日本語で歌いながら一緒に楽しく踊りましょう!」と話す鶴田まり奈先生。個々ができる範囲でOKという自由な空間のなか、子どもの成長と運動特性に合わせて親子で体を気持ちよく動かします。クラスは1歳のお子さんを持つリナ先生が担当し、日本の行事を意識した月ごとのテーマに沿って組まれています。日本の保育・児童教育界でトレンドの新沢としひこさんの音楽を用いたり、懐かしい童謡を歌ったり。タンバリンやカスタネット、鈴などの楽器や知育用具を使った遊びも楽しいひととき。手形で作る鯉のぼりなどのクラフト、かるた遊び、絵本の読み聞かせなど充実した1時間で、「みんなたっぷり楽しんで疲れて帰っていきますよ」。結構な運動量に加え、途中で子どもたちを遊ばせながら親同士コミュニケーションが取れる時間を作るなど、随所に見える細やかな配慮で、パパママのストレス解消にも一役買っています。

子育て仲間の輪が広がる

　家事に仕事に育児にと日頃の忙しさに追われていると、つい子どもと向き合って遊ぶ時間が少なくなりがち。「ここでやったことを車の中で口ずさんだり、家で一緒に遊んだりする習慣にしてほしい」というのがまり奈先生の願いで、愛情たっぷりのクラスに参加していると、卒業後も集まって遊ぶほど仲良くなるそう。この教室はネーミングどおり、同じ年頃の子どもを持つパパママたちの仲間作りや情報交換が出来る「ひろば」になっているんですね。キャンベル教室は土曜9〜10時、パロアルト教室は金曜10〜11時に開催。現在9月からの入会者を募集中、体験クラスも受け付けています。

日本語で習えるバレエも

　6歳からバレエ一筋、日本でも教えていたまり奈先生はダンス教室「Marina Ballet Arts」も主宰。6歳から大人までのレッスンを行っています。日本語でレッスンを受けられるのが大きなメリットで、言葉の心配なく楽しくバレエが続けられると喜ぶ生徒さんも多く、子どもクラスは金曜夕方と土曜夕方開催なので現地校や補習校とのバランスも取りやすいと好評です。「みんなで楽しくのびのびとがモットー。でもバレエの基礎はきちんと教えます」と話す先生は基礎が大切との考えから、筋肉の使い方やその人に合った足の開き方なども指導。大人クラスは未経験者が少なくないそうですが、「一生懸命だから上達が早い。ショーを見た人に『本当に初心者から?』と言われるのがすごく誇らしいんです」と話す先生はまるで自分のことのように嬉しそう。
　そんなダンスが大好きなまり奈先生が、ベイエリアの日本人指導者と集って開催するショー「花レン」も今年で2回目。「発表の場があることで踊りも上手になります」と先生。生徒さんたちもこのお披露目の場を楽しみにしていて、先生方はすでに来年に向けて始動しています。