肩が痛くて回らないという人や、腰痛、ねんざ、肉離れ、出産後の骨盤を締めて欲しいという人まで、同クリニックには様々な患者さんが来院します。痛みの状態やケガをした時の状況を詳しく聞くコンサルテーション、触診、マッサージ、全身のアジャストメント、グラストン・テクニックという器具を使用したケアなどをします。「たとえば、四十肩、五十肩と俗称でいわれているのは癒着性関節炎といい、1回の治療で治る人は恐らく四十肩ではないと思います。いずれにせよ分かることは正直に言います」という小池先生。また、カイロは初めてという人が治療後に「もっと早く来ればよかった」と言うのを聞くのは嬉しいと言います。
幼いころからスポーツが好きで、アスレチックトレーナーになるために渡米し学位を取得。治療できる領域を広げたいと思ってカイロプラクターになったという先生は、専門であるカイロプラクティック機能神経学の他に「ARTマスター認定師」「アプライドキネシオロジスト」など10以上の資格を持っています。一番最近取得したのは「Certified Functional Medicine Practitioner」の資格。機能性医療(Functional Medicine)とは、人体の機能・生理に基づき、栄養、栄養医薬品(nutraceutical)、植物栄養素(Phytonutrients)、薬理学セラピーなどで、根本原因を探す治療をいいます。この資格について、「オーソドックスなカイロとは離れていますが、身体に関することにはすべて関心があるので取りました」と先生。治療のかたわらセミナーに参加するなど常に勉強を続けています。
同クリニックでは、今日本でも話題になっている隠れアレルギー血液検査を、95種類の物質について検査する簡易型と、190種類について検査する2種類提供しています。年齢は小学生くらいから受けられ、クリニックでキットを受け取って説明を受けた後、近くの血液検査の専門場所に持って行くだけ。自宅でできるキットもあります。調べるのは乳製品、肉、魚、貝・甲殻類、穀類、野菜、果物、ナッツのほか、スパイスや甘味料、お茶、ココア、MSGなど。簡易型でも乳製品の中だけで数種類のチーズやミルクを調べるほか、野菜と果物はさらに多くの種類についての反応がわかります。結果は2〜3週間後、日本で受けるよりお手軽な値段です。
「あまりにも反応が多い人は、腸壁の状態が良くない場合もあって、胃腸を整えてお腹を治せば改善する場合もあります」とのこと。どうも最近疲れやすい、お腹の調子が良くないなど、原因がはっきりしない身体の不調のほか、気持が落ち込むといった心の状態、何をやっても改善しない慢性的な不調が、気付かなかったアレルギーに関係している可能性があるとしたら、このテストを受けてみてもいいかもしれませんね。