ロスアルトス・ダウンタウンのメインストリートにある、セレクトショップ「Shoko of Los Altos」は、この場所で28年前にオープンしたお店。明るくオープンな雰囲気の店内には、オーナーのショウコさんが選んだたくさんのアイテムがディスプレイされています。
店内には今年人気の軽い素材のベストや、伸縮素材のパンツ、ドレスのほかにショウコさん手作りのシルクのラップブラウスなどがサイズの小さいものから大きいものまで揃い、スカーフ、アクセサリー、ハンドバッグ、パーティーバッグ、サンダル、帽子などの素材や色のバラエティも豊富です。デザインもお出かけシーンに合わせて、年代別に選べるほど実にさまざま。デパートなどで買うと「どこかで見たことある感じのスタイル」になりがちなのが、ここでは一点物に近い服を見つけることができます。
洋服は日本製もしくはアジア製のものがほとんどで、日本人の体型にあうものがこれほど一カ所に揃っているショップはベイエリアでもなかなか他にはありません。この日、ショウコさんが仕入れてきたのは、イタリア製の高級バッグ、財布たち。使い勝手がよさそうな長財布や、造りが丁寧な一点ものバッグも。ほかにもリバーシブル模様とファーのフリンジが豪華なストール、カシミアのポンチョにフォックスの毛皮をあしらったゴージャスな1点もありました。
仕入れる時ショウコさんは、「これがいいなと思ったら、パッと決めます」と言います。夏には秋冬物というように先手をうって仕入れるほか、「この品物はあの方が好きそう、これは別の方に」というように、お得意様たちの好みを知り、その方々の顔を思い浮かべながら商品を選ぶことも多いとか。それに、仕入れ先はカーメルなどにある高級ホテル内のギフトショップと同じですが、ショウコさんのお店のほうが価格もお手頃。それから、新品同様のビンテージ訪問着や羽織、帯、草履などの着物と和装小物もたくさんあります。着物や和装小物はディスプレイされていませんが、興味ある方は一声かけてください。長年の経験で培った良い物を選ぶ目と、お客様との親しい関係を長年築いてきた彼女が選んだコレクションがある、それが「Shoko of Los Altos」なのです。
「この店でお買い上げいただいた物なら裾上げなどのお直しは無料」というショウコさん。ずっと以前はあるファミリーの専属ドレスメーカーをしていたそうで、子育て中もクリーニング店を数店経営しながら洋服のお直しもやっていたといいます。スーツやウェディングドレスなどのお直しも出来る特別な腕の持ち主で、「若いころ身についたものは必ず役に立つ」というショウコさんは「人の2倍やったら大丈夫」と、人生経験のすべてが今の自分を作っていると言い、「父に厳しく育てられたことを感謝している」と話してくれました。