オーナーの塩川治奈(はるな)先生は1997年、日本で大きな出来事があり一念発起。幼いころから身近に取り組んでいた音楽を専門的に学ぶため渡米しました。声楽をメジャー、ピアノをマイナー専攻として大学院まで進んだ後に、シリコンバレーに移ってクパチーノの公立学校で音楽の教員を務めるうち、自ら音楽学校を主宰したいという気持ちが起こり、Legato Music Schoolを開校しました。
ピアノ、バイオリン、チェロ、声楽、フルートなどLegato Music Schoolで習うことができるジャンルは現在21科目もあり、4歳半から大人まで幅広い年齢層の生徒さんが学んでいます。塩川先生をはじめ、熱心な教授陣がそれぞれの生徒の目標に合わせ、コンクール出場まで対応しています。AFAF(American Fine Arts Festival)で優勝し、カーネギーホールでリサイタルを行うなど、州、米国内、国際など様々な大会で優秀な成績を収める生徒さんも複数いらっしゃいます。
小さなお子さんに何か音楽をさせたいけれど、どの楽器にすればよいか迷っている場合におすすめなのは、「ミュージックアラカルト」のクラス。このクラスではバイオリン、キーボード、ドラム、ダンスなど様々なジャンルに触れることができます。どのお子さんでも大体4〜5回目のレッスンには「この楽器がいい!」という意志がハッキリするそう。他にもシュミレーションバンドを結成して作曲やレコーディングまでできる「ポップ・ロック101」のクラスなど、ユニークで魅力的なクラスがあります。
公立学校勤務時代、様々な境遇の子供たちと音楽を通して触れ合った塩川先生。その中には、恵まれない環境の子供たちもいましたが、そんな子供たちも音楽に触れるうちにパッと顔が明るくなり、ニコニコ笑顔になる。自閉症など周りとのコミュニケーションが時に難しい子供たちも、音楽に心を開き、集中して取り組む。そんな姿を見て、音楽へのパッションは人間誰にも内在していて、音楽は人の心を開き、癒す力を持っていると確信したといいます。先生自身もつらいことがあったとき、音楽が心の支え、慰めになってくれたといいます。
校名にもなっている「レガート」とは、音楽用語で「なめらかにつなげる」という意味。親、子供、先生をなめらかにつなげたいという思いが込められています。プロの音楽家になる子供は少ないかもしれないけれど、練習を続ける中で努力すればできるようになるという達成感を得て、自分に自信を持つことができる。先生自身、色々な経験はすべて無駄にならない、やりたいこと、夢は叶うときが必ず来ると実感しているといいます。実際、これまでに至った経緯やその過程で思い感じたこと、そして将来への展望を話す先生は内面から輝いていて、とても素敵でした。