悩み事の相談を受けるとき、実は悩みの種は違うところにあることがほとんど、という安希子さん。そして悩み事とは常に具体的で限定的であるといいます。何で悩んでいるのかをはっきりさせるにはお家のお片付けと同じ、心のお片付けが必要。元々はお家のお片付けを多く指導していた安希子さん、現在は心のお片付けの方を中心に、カウンセリング、ワークショップ、セッションを行っています。
例えば家族の誰かについて悩んでいるとき、本当は自分の中に問題があることはありませんか? 周りを変えなくても、自分自身の内面を整理し、答えを紐解いていくことで自分の周りに対する見方が変わってきます。そうやって自分自身を発見し、進むべき道を見つけたときのその人の凛とした美しさを見るのが嬉しいと安希子さん。
自分自身を発見する手立てとして、安希子さんはヒプノセラピー(催眠療法)とレイキヒーリングの個人セッションを提供しています。ヒプノセラピーでは、催眠誘導をかけてもらい、自分自身でイメージすることで過去生に出会います。過去生とはいわゆる前世のことで、過去生に出会うことで、悩みや問題、思考のパターンに自分自身で気付くことができるといいます。
スピリチュアルなものに抵抗があるという方もいらっしゃると思いますが、あくまで自分自身を発見するための手立て。現実世界と一時的に離れることで見えてくるものもあるのかもしれません。また、レイキヒーリングとは瞑想の一種で、自分と対話し、自分を見つけていくものです。体を整え、健康な肉体に健康な精神を宿らせる、そして自己を解放させる、これらの過程が自分でできるように伝授を行っているとのことです。
安希子さんが日本で行い、ベイエリアでも始めている片付け屋さんコミュニティのワークショップ。「自分の道は自分で作り出していく、そして人生を楽しむ」という考えのもとに行われています。社会や親から提示されてきた「幸せ」の形。会社でも家庭でもその「幸せ」の目標を達成したけれどなんだか幸せでない。そんな人たちが価値観を選びなおすことを始めています。
新しく手に入れるためには、今まで持っていたものを手放すことが必要。「こうしたいから」変わることは、「こうならないように」行動するのと違い、周りを傷つけないといいます。「大事なのは自分自身にフォーカスすること。誰でも呼吸をするように、苦にならずにやっていることがある」と言う安希子さんにとってはそれがお片付けでした。それが人の役にも立ち、仕事となっていく。過去にそうして変わってきた人のネットワークにワークショップで出会うことで一人ではなくなります。決して依存しあうのではなく、自立した人たちが助け合う場だそうです。
「お付き合い」の多くなるホリデーシーズン。その忘年会、そのランチ、本当に必要ですか? 自分の内面も大掃除して、すっきり美しく新年を迎えたいものです。