「日々感じるものだから、ストレスと痛みは取り除けるならなるべく取り除いたほうがいいですよね」と内藤先生。気功は鍼灸や漢方と同じ中医学の治療法のひとつで、鍼と同様に気の通り道である経絡を刺激することで自己治癒力を高めていきます。先生によると気功の根本は自分の持つ回復力を上げること。施術では手を置きコントロールされた気の力を送ることで、気の流れをよくし血流を改善して症状の根本にアプローチします。施術による痛みや刺激はなく、ほとんどの人は心地がよく寝てしまうそう。先生は「施術を受けた後、身体が軽くなったという実感は得られると思います。不思議なんですけどね」とにっこり。特別な器具を用いるわけではなく、赤ちゃんから高齢者まで誰でも受けられるのが気功の強みのひとつです。「ぎっくり腰のような突発的な痛み、発熱や風邪のひきはじめには即効性があります」と先生。慢性的なものは身体が記憶してしまった癖を取り除いて少しずつ緊張をゆるめつつ効力を発揮していきます。

出張治療に赴くエリアは、オークランド、サンフランシスコ、プレザントン、コンコードなどベイエリアのほぼ全域を網羅。リュウマチ、うつ、産前産後など外出が難しい場合にも頼れる存在です。年に数回ロサンゼルスやサンディエゴにも呼ばれるほど広く認知された先生の手技。「オールマイティに対応できますが、得意なのはストレスを取ること。あとは結構な確率で不妊を治せます」と言います。うつ病への西洋医学の対処法は主に薬とカウンセリングですが、気功の治療法は手を当てるだけ。「僕が感じるのはストレスは内臓からくるものがほとんど。だから内臓を整えて循環をよくしてあげると感情が治まってきます」。治療を続けていると気の流れが整ってきたことを先生も感じるそうです。
「西洋医学で結果が出ないから、別のアプローチとして試すというくらいでちょうどいいと思います。ここは最後の駆け込み寺とも言われているんです」と言う先生。サポートの役割は気功が得意とするところだそうで「僕の場合は抗がん剤治療のサポートもできます」。

「簡単なことで身体が楽になってもらえれば」と開催しているのが気功体操クラス。自分のリズムで各自できる範囲で身体を動かし呼吸法を行います。クラスはおよそ1時間半、長時間立ち続けるのがつらい人でも安心して参加でき、側にいるだけでも気が伝わって元気になれるそう。月曜はパロアルト仏教会、水曜はサンノゼ日本町の友愛会、金曜はサンノゼ仏教会、第3木曜はアルバニーのコミュニティセンター、第1土曜はピードモント、第3土曜はオークランドで開催。全クラス予約不要のドロップイン(当日参加)方式で、参加費は1回5〜10ドル程度。何人か集まれば出張クラスも行います。「気功は一生懸命やるものじゃありませんから」という先生の言葉どおり、気楽に始めてはどうでしょう。詳しい時間は電話でお問い合わせください。