6月3日付の夕刊フジで、日本ハムの斎藤佑樹選手が、米国の検査で卵に対する遅延型食物アレルギーを発見、体質の改善を目指して半年間まったく卵を食べない生活をしていたと報じられました。この検査は小池先生のクリニックでも提供しているもので、記事ではプロ7年目で今年29歳の斎藤選手が、昨シーズン1勝もできなかった不調から復活するためにできることはないかと考え、昨年秋に自分で約5万円を支払って米国の検査機関に血液を送って検査を受けたとされています。
小池先生は、人の身体を総合して診る「Functional Medicine」に興味を持ったことから、遅延型食物アレルギー検査などを提供するようになったそうで、斎藤選手の他にもプロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手が、グルテンが原因の遅延型食物アレルギーとわかって食生活を変えた後、世界一になったことは広く知られています。先生は、他にもたくさんある検査の中からどれを受けるのがよいかというアドバイスや、検査結果の詳しい説明をしてくれます。

アスレチックトレーナーの他にも、カイロプラクティック機能神経学専門医(DACNB)、ICAアクティブリリーステクニック(ART)認定施術師、グラストンテクニック施術師など10以上の資格を持つ先生ですが、現在は新たにスポーツ・カイロプラクティックの学位(DACBSP)取得を目指しているそうです。これは去年行われたリオ・オリンピックにおいて、アメリカのオリンピックチームのメディカルスタッフの総責任者を務めたカイロプラクターのBill Monroe氏が中心のプログラムで、カイロドクターになる前はアスレチックトレーナーだった小池先生は、「スポーツ医学からこの世界に入ったので、やはりこの資格に興味があった」と言います。「オリンピックのメディカルチームのトップをカイロプラクターが務めたというのは大きな変化で、フィールド上での応急処置なども含めスポーツ医療に精通したカイロプラクターの必要性は益々高まっていく」と考えています。
たくさんの資格を持つことについては、「それぞれの身体の状態を正確に把握して適切な治療方法を探す手助けにしたい。誰にでも同じ治療ではなく、大切なのは患者さん一人ひとりが必要としている治療を提供できる引き出しの多さだと思う」と話します。

ユースサッカーチームのコーチ兼ドクターをしたり、シリコンバレー運動祭の実行委員や草野球大会での医療ボランティアをしている先生を知る人も多いのでは。スポーツイベントだけに限らず、毎年7月4日に開催される恒例の「夏祭」ではマッサージブースを出したり、「ベイエリア80年代会」や「合同大学同窓会」の幹事を引き受けるなど、特に夏は大忙しの先生。「イベントなどで、みなさんにお目にかかる機会が増えます」と楽しみな様子。スポーツをする人を助けたいという気持ちや姿勢はトレーナーでドクターでもある先生の日常にも現れているようです。