昨夜、サンフランシスコのゲイクラブに行き、ドラァグクイーンのショーを楽しんできたのですが、日本のドラァグクイーンとアメリカのドラァグクイーンの「違い」は特に感じませんでしたが、「盛り上がり」という部分では、アメリカの方が元気がある印象を受けました。アメリカのドラァグクイーンのショーは、お客さん自体の盛り上がりの着火点が早く、味方になってくれるから鍛えられているなと感じます。日本は若干その着火点にタイムラグがあるので、怯んでしまうことが多いかもしれません。LGBTQの祭典、プライドパレードもアメリカが大盛り上がりするのは、アメリカの人たちのお祭り気質だと思います。日本は日本の盛り上がり方がありますね。

幼少期からずっとやりたいと思っていました。変身ごっこが好きで、例えると子供のころにウルトラマンに変身する感覚と一緒です。今は少し飽きを感じています(笑)。今は、女装が楽しいとかそういうレベルではなく、仕事とか責任になってしまうので、楽しさは昔より感じてなくなってしまいましたが、好きなのは変わりありません。好きだから続けていられるんだと思います。また、女装への好奇心は自分の中にずっとあるので、それがなくなるまではやっていたいです。

将来性が高いドラァグクイーンの候補者たちが、ステージで別の人格になって何かを表現するというのは、とてもパッションやソウルが必要になってきているので、そういった点を注目しています。ビフォー、アフターで審査するというのはナンセンスです。去年は日本語を喋れない子達が日本語の歌でリップシンクしていて、とても感銘を受けました。私自身もかつて経験したことなので言えるのですが、ドラァグクイーンでいられるのは、本当に一瞬なんですよね。24時間のうちドラァグクイーンでいられるのは、3時間から4時間で、その上それが週に1回程度です。きっとワクワク、ドキドキしていると思います。見ている私も若干懐かしくもあり、羨ましくも感じます。結局は観客をどれほど楽しませるパフォーマンスができるかが重要な鍵だと思うので、これからも多くの人を魅了していってほしいです。