ソウルやパッション溢れる
ドラァグクイーンコンテスト
 BaySpo Special Interview
 今年で2度目の開催となった「J-POP DRAG QUEEN」を決めるコンテスト。予選を勝ち抜いてきた6人が華やかな衣装を身にまとい、リップシンクをパフォーマンスする。MCには、サンフランシスコの女装スターD’Arcy Drollinger、審査員には日本の女装家を代表するミッツ・マングローブとサンフランシスコの女装のクイーンHeklinaなどの豪華ゲストが参加した。
 
 ドラァグクイーンのショーについて 
 昨夜、サンフランシスコのゲイクラブに行き、ドラァグクイーンのショーを楽しんできたのですが、日本のドラァグクイーンとアメリカのドラァグクイーンの「違い」は特に感じませんでしたが、「盛り上がり」という部分では、アメリカの方が元気がある印象を受けました。アメリカのドラァグクイーンのショーは、お客さん自体の盛り上がりの着火点が早く、味方になってくれるから鍛えられているなと感じます。日本は若干その着火点にタイムラグがあるので、怯んでしまうことが多いかもしれません。LGBTQの祭典、プライドパレードもアメリカが大盛り上がりするのは、アメリカの人たちのお祭り気質だと思います。日本は日本の盛り上がり方がありますね。

 女装を始めたきっかけ 
 幼少期からずっとやりたいと思っていました。変身ごっこが好きで、例えると子供のころにウルトラマンに変身する感覚と一緒です。今は少し飽きを感じています(笑)。今は、女装が楽しいとかそういうレベルではなく、仕事とか責任になってしまうので、楽しさは昔より感じてなくなってしまいましたが、好きなのは変わりありません。好きだから続けていられるんだと思います。また、女装への好奇心は自分の中にずっとあるので、それがなくなるまではやっていたいです。

 ドラァグクイーンで注目すること 
 将来性が高いドラァグクイーンの候補者たちが、ステージで別の人格になって何かを表現するというのは、とてもパッションやソウルが必要になってきているので、そういった点を注目しています。ビフォー、アフターで審査するというのはナンセンスです。去年は日本語を喋れない子達が日本語の歌でリップシンクしていて、とても感銘を受けました。私自身もかつて経験したことなので言えるのですが、ドラァグクイーンでいられるのは、本当に一瞬なんですよね。24時間のうちドラァグクイーンでいられるのは、3時間から4時間で、その上それが週に1回程度です。きっとワクワク、ドキドキしていると思います。見ている私も若干懐かしくもあり、羨ましくも感じます。結局は観客をどれほど楽しませるパフォーマンスができるかが重要な鍵だと思うので、これからも多くの人を魅了していってほしいです。

(BaySpo 2017/09/15号 掲載)

 BaySpo Special Interview (ミッツ・マングローブ)
1975年4月10日 神奈川県横浜市生まれ。父親のロンドン転勤に伴い小学3年から中学3年までを英国で過ごす。 慶応義塾高校、慶応義塾大学法学部政治学科を卒業後、英国ウェストミンスター大学へ留学。オネエ言葉を多用せず、知的で丁寧な言葉と表現力が魅力。

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