日本で7年美容師として東京で働いたのち、Eclipxeでヘアスタイリストを始めて12年になるというSumieさん。地元だけでなく遠方からのファンも多いようです。今回はベイエリアで新生活を送る人のために、気になる髪のケアについてお話を伺いました。
日本からアメリアに来て、髪が「パサつく」「広がる」と気づく人も多いでしょう。Sumieさんによると、水質や気候の影響で髪も乾燥しがちになるようです。「毛の柔軟性がなく、引っ張るとすぐに切れそうな感じで広がります。ただ1年ぐらい経つと毛が慣れてきて、まとまるようにはなります」と言います。

「意外と気にしない人が多いのですが、やはり毎日使うシャンプーやコンディショナーで髪の毛の状態は格段に変わってきます」とSumieさん。どういう風に気をつけてプロダクトを選べばよいかを聞きました。「そもそも頭皮と髪の毛は欲しがる成分が正反対なんです。シャンプーは頭皮の状態で選び、コンディショナーは髪の状態に合わせて保湿効果のあるものを選ぶとよいでしょう」。また、日本のシャンプーは日本の水に合うように作られているため日本人だから日本のシャンプーを使ったほうがいいとは決して言えないそう。アメリカにも髪に優しいプロダクトはたくさんあるようです。

正しい髪の毛ケアの方法を知っておくことも重要です。まず、シャンプーは頭皮がキュッキュッと感じるまでよくすすぎます。アメリカのシャワーは固定されているものが多いので、自分が動いて色々な方向からしっかりと濯ぐのがポイント。次に、コンディショナーは髪だけにつけて、頭皮につけないようにします。コンディショナーの場合は濯ぎはあまり完璧に落としすぎないように。洗い流すタイプのトリートメントを使う場合は、シャンプー、トリートメント、コンディショナーの順が正解。コンディショナーは髪の毛に皮膜を作るため、先につけるとトリートメントの成分が浸透しないためです。そして、ときどきクレンジングシャンプー剤を使うのもおすすめ。皮脂やすすぎ残しなどたまった残留物を取り除くと、トリートメントが浸透してツルツルの髪に近づけます。特に髪がパサつく人へのお勧めは、ミルボンの「SMOOTH」。ダメージを受けた髪の内部を徹底的に補修してくれるので、ツルツル・サラサラ感を実感できる優れもの。
髪の状態で健康状態を知る
Sumieさんにとって、髪の毛はその人の体の状態を示すもの。「使っている薬やストレスでも毛質が変わります。お客様の髪の毛を見て、疲れているな、調子がいいなと感じたります」というSumieさん。シャンプーもこだわって使うため「なぜこんなにツルツルになるの?」と驚かれることもあるそうです。また「カットが長持ちする」と言われることも多いそう。「その人が何を意識して(髪の毛を)どう扱うか」を常に考えてカットにも反映しているそうです。