入れ歯を使っている人は、軟口蓋の味蕾(味覚を感じる小さな器官)が塞がれるため食べ物を美味しく感じにくくなったり、入れ歯が外れてしまうのでは? との心配から、強い咀嚼を必要とするステーキなどの食事から遠ざからざるを得なくなったり、滑舌が気になって会話を躊躇したりといった悩みを持っています。インプラント治療は、そういった患者さんや、けがなどで歯を失ってしまった患者さんが、自分の歯と同じように違和感なく噛むことができたり、食事や会話を以前のように楽しめたりと、「人生が変わるような体験」ができるとして高い満足を得ています。インプラント治療にはさまざまな方法があり、数本だけ残った歯の根っこや、埋め込んだインプラントを支えにして、取り外し式の総入れ歯を安定させる「オーバーデンチャー」や、高齢によって神経筋機能に衰えがみられる人で、入れ歯の使用自体が困難な人(口への出し入れが難しい、入れ歯をなくす、入れていることを忘れるなど)に固定ブリッジをチョイスするなど、ケースに応じた対応をしてくれます。

詰め物や被せ物が1日で作れるセレックシステム(CEREC) |
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実際にインプラント治療の施術を開始するにあたっては、3次元画像で撮影が可能なレントゲンで、体の周りから方向や位置を変えて撮影し、コンピュータ処理によって3次元の立体画像や断面図を作成します。インプラント治療には欠かせない、骨の厚み、神経・血管が通っている位置などを精密に把握するためのデータです。このデータに基づいて、歯の根の代わりとなるインプラント部分が挿入されます。
また同クリニックでは、コンピュータによって歯の詰め物や被せ物を設計・制作するセレックシステム(CEREC)も導入しています。最先端の3D光学カメラを使用して歯をスキャンしてクラウン(被せもの)を設計すると、CERECマシンからポーセリン(磁器)のクラウンが削り出されます。この時点で出来上がったクラウンは薄い紫色をしていますが、次の行程で患者さんの歯の色に近づける色調整を行い、ポーセリン専用オーブンで1時間半ほどベイクすると完成します。CERECの全行程はわずか4時間あまり。つまり、たった1日で型取りからセッティングまで行えるので、仮歯の必要もありません。子供の頃に虫歯治療をした当時のアマルガム(詰め物)やメタル製のクラウンは、経年と共に歯と詰め物の間にギャップができてしまい、虫歯の原因となるケースも多いとのこと。痛み出す前に、見た目にも美しく機能性も高いポーセリンクラウンに変えてみてはいかがでしょう。

現在は毎週金曜日にサニーベールでの診療を行う杉村先生ですが、今後は診療日の拡張を予定しているそうです。一緒に働く同僚の先生が、「ドクター杉村は、サイエンティストで、アーティストで、ナイスガイだ」とにっこり。先生とのカウンセリングは無料で行えるので、「インプラントに興味があるけど治療や費用に不安がある」「治療期間はどのくらい必要か」など、歯について気になることがある方は是非お問い合わせください。