カイロプラクティックスポーツ医学専門医（DACBSP）

　神戸大学を卒業後アスレチックトレーナーを目指して渡米した小池先生は、アスレチックトレーナー（ATC）の資格を取得後、MLBダイヤモンドバックスのスプリングトレーナーや、大学のスポーツでアスレチックトレーナーに従事するにつれ「自分の手で治療できる領域を広げたい。」とカイロプラクターを目指しました。向上心が高く勤勉な小池先生はカイロプラクターの資格取得後も10以上の資格を保有していて、その理由を尋ねると「知識と技術の引き出しを増やすことで、患者さん一人ひとりが必要とする治療に到達し、より良い対応を可能にするため」と語ってくれました。また今年に入って新たに、カイロプラクティックスポーツ医学専門医（DACBSP）の学位も取得し更なる向上を重ねられました。
　DACBSPの学位とは、2016年のリオ・オリンピックよりオリンピック選手団のメディカルチームの総責任者となったDr. Moreau氏も所持する、オリンピック協会にも認められる正式なスポーツ認定医です。当時メディカルチームのトップにカイロプラクターが抜擢された出来事は、医師からのバッシングも少なくなかったのだとか。チームDr. Moreauは、怪我をした選手の応急処置や治療はもちろん、怪我をしない身体を作るためのメンテナンス方法に積極的にアプローチ。その結果、選手のパフォーマンスは上がり実績を打ち出し、選手から高い評価と称賛が絶えず、つづく2018年平昌オリンピック、2020年の東京オリンピックでも続投が決定しているとのこと。

Functional Medicine

　クリニックに訪れる患者さんは、スポーツによる怪我の治療、肩こり・腰痛など慢性的な不調や、産前産後の女性などさまざま。小池先生は患者さん一人ひとりの症状に応じた治療を行い、患者さんのゴールに紐付いたリハビリをプラン、指導されるそうです。また中長期的にお腹の調子が悪い、疲れやすい状態が続くなど「はっきりしない不調」を訴える患者さんには、「隠れ（遅発性）アレルギー」や、知らないうちに寄生虫や細菌に蝕まれている可能性が疑われるのだそう。身体を総合的に診るとされる「Functional Medicine」というアプローチで、疾病の原因となるメカニズムを、igGアレルギー検査や、寄生虫・細菌感染DNA解析検査、毛髪検査などから探り当てます。検査結果をもとに検証し、食事療法やサプリメントなどで根本原因に直接働きかけるので、慢性疾患に有効という新しい医療です。これらの検査を提供しているクリニックは数少ないため、同クリニックにはこういった検査（医療）を求めて遠方から通われる患者さんもいるのだそう。

休日は地域のスポーツ・医療面をサポート

　週6日体制で診察をされる多忙な小池先生ですが、今年も5月25日（土）に開催が決定している「第6回シリコンバレー大運会」の実行委員や、ベイエリアの草野球大会での医療ボランティアなど地域の活動に取り組まれています。また秋から冬にかけては、日本人の子供が集う大人気のサッカー教室（JYSO）でコーチ兼メディカルスタッフもされています。ベイエリアスポーツ界のサポーターとしてこれからも情熱を注がれることでしょう。