お口の中を健康に保つためにとずいぶん定着してきた「歯の定期検診、クリーニング」ですが、定期検診さえ受けていたら安心というものではないそうです。なぜならお口の中を良い状態に保つためには、規則的な食生活、質の良い睡眠、日々の正しい歯磨き・フロッシングを習慣的に積み上げる事が不可欠であり、お口の健康は身体の健康に繋がっていて、近年ではアルツハイマーの予防にもなると言われているのだそう。定期検診では、虫歯・歯周病など病気の早期発見が出来るだけでなく、健康な歯を管理する「予防歯科の重要性」を指導してもらえる機会にもなります。またお子さんには歯が生え始めた早い段階から適切な予防(フッ素塗布、歯の溝を埋めるシーラントなど)をすることで、強い永久歯を育て虫歯になりにくくすることが可能になり、歯医者嫌いのリスクが軽減されます。

歯を白くする方法にはホワイトニング、ラミネート・べニアがあり、中でも手軽に出来るホワイトニングは、ホームホワイトニング、オフィスホワイトニング、デュアルホワイトニングに分かれています。ホームホワイトニングとは、歯にテープを貼る市販ものと、薬剤を使う方法があります。オフィスホワイトニングは、UVライトを使って施術を行うため1回目から効果を感じることが出来るので「特別な日のためにすぐに歯を白くしたい場合」などに適しています。1セッション15分を3回から4回、90分〜120分かけて行われます。更にその両方を併用するデュアルホワイトニングを含めた3種類から選べます。森田先生はこれらの方法のメリット、デメリットを説明した上で患者さんに最も適した方法を導き施術を行うのだそう。ホワイトニングで歯が綺麗になると歯に対する意識が高まるので「どうしたら歯を綺麗に保てるのか?」などを考えるようになり、歯周病のリスクが高まる喫煙をやめる患者さんもいるのだとか。

多くの人が「アメリカの歯科治療は高額である」という印象を受けているかと思われますが、年に2、3回の定期検診、クリーニングは全額カバーされたり、日本では審美目的とみなされほとんど保険が適用されないセラミック治療、歯列矯正、インプラントなどもアメリカの保険ではカバーされるケースがあるそうです。なぜなら歯列矯正によって歯並びが良くなることは単に見た目の綺麗さだけでなく、歯の磨き残しが改善されることで虫歯予防になったり、噛み合わせが改善されることで慢性的な肩こり、偏頭痛が改善されるなどの効果も期待できるので、アメリカでは歯列矯正は医療と分類され多くの保険が適用されています。そのため渡米や駐在を機に、日本で治療した銀の詰め物をアメリカの保険を使って白い詰め物(レジン)に交換する患者さんも多いのだとか。「レジンは見た目はいいけど耐久性に欠けるのでは?」という質問に「最近のレジンは耐久性も心配ないですよ」とにっこり笑う森田先生。しかしアメリカの保険は複雑で、保険会社やプランによってカバーされる内容が異なるので、保険の相談にも日本語で対応してくれるスタッフが常駐しているので心強いと、患者さんからの信頼が厚いのも頷けました。