Suzanne先生に話を伺うと、まずは目の病気について、きちんとした知識をぜひ知って置いて欲しいと、丁寧に説明してくださいました。目の病気でよく聞くものには白内障と緑内障があります。白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁ってしまい、通常は透明な組織である水晶体が白く濁ってしまうため、集めた光がうまく眼底に届かなくなり、視界が全体的にかすむ、視力が低下する、光をまぶしく感じる、などの症状が出てくる病気です。病気の進行状況によっては、手術をすることもあります。手術では白く濁ってしまった水晶体を取り除き、人工水晶体である眼内レンズを挿入します。技術の進歩により、日帰りでの手術もできるようになりました。緑内障とは、視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気です。治療が遅れると失明に至ることもあります。症状の進行がゆっくりで、両方の目の症状が同時に進行することが稀なので、病気がかなり進行するまで自覚症状がほとんどありません。甲状腺疾患により目の病気(甲状腺眼症)になると、まぶたが腫れたり、目が赤くなったりします。病気が進行していくと、目が出てくる(パセドウ病)になることもあります。他にもアレルギーやドライアイなど、子供から大人までかかる目の病気はたくさんあります。最近目がボーっとぼやける、目がゴロゴロする、目が赤くなるなどの気になる症状がありましたら、すぐに眼科での受診をお勧めします。目薬、レーザー、手術など、症状によりいろいろな方法での治療が可能です。気になることがあったら、気軽に相談してみて下さい。と笑顔で話してくださいました。

目の病気にいち早く気づくためにも年に一度の定期検診が大切とのこと。特に何も問題がないから、まだ若いからと大丈夫、など思う方が多いかもしれませんが、目の病気には緑内障などの自覚症状がないものもあるのだとか。また、弱視などの子供の病気には、子供が症状を説明できなかったり、状況がわからなかったりとなかなか気づかず、定期検診を受診してみて初めて病気が見つかった、というような場合もあるそうなので、注意が必要です。弱視、斜視などの病気は、子供の場合は早く治療を始めるほど、効果が期待できるのだとか。治療も、アイパッチを使ったり、矯正用眼鏡をかけたりといろいろな方法があるため、相談しながら進めていくことができます。赤ちゃんでも受診できるとのことなので、まずは一度、目の検査を受けてみてはいかがでしょう。何もないから大丈夫と思っていても、検診を受けてみると何か病気が見つかるかもしれません。手遅れになる前に病気を見つけるためにも、年に一度のペースがおすすめだそう。各種保険についても相談可能とのことなので、非常に心強いですね。
糖尿病になると白内障になりやすいという話はよく耳にする方も多いかもしれませんが、糖尿病は白内障だけでなく、目の中が出血するなど他の目の病気になるリスクも高まるのだとか。また、高血圧の方も目の病気になるリスクがあるとのことなので、主治医の先生からの指示や特に現在症状がない場合でも眼科での受診は検討したほうがよいそうです。そのほか、スポーツをしていてボールが目にぶつかった、目をけがしてしまったなど緊急の場合は、土日でも受診可能とのこと。まずは一度、検診もかねて相談されてみてはいかがでしょうか。