鍼灸は東洋医学に基づいた伝統的な医療で、一般的に「はり・きゅう」あるいは「しんきゅう」と呼ばれています。鍼とお灸は痛みを抑制したり、血液循環、内臓、免疫など身体のバランスを整えることで私達が持っている自然治癒力を高め、本来の正常な状態に戻すよう働きかけます。また、鍼を身体に入れることで、そこに身体を治そうとする血流(白血球)が集まり、周囲の組織の状態を良くしようとする作用が起こるので、ほぐすだけでは取れない筋肉の緊張や痛みもほぐしてくれます。継続して治療を行うと体質が変化し、自律神経系やアレルギー体質も改善できるケースもあるそうです。最近ではアプリの「クラスパス」で当院の利用が可能となっており、多くのヨガやピラティスの講師や受講者がクラスパスを利用して治療を受けに来るようになりました。
有子先生が考える一番の健康法は「質の良い食事と運動と睡眠」です。当たり前のことですが、今の時代は忙しい人が多く実行するのが難しいのが現実。特に食事は口にする物が身体を構成するので、バランスと質の良い食生活を心がけることが大事で、食事と運動がきちんとできていれば自然と人間は眠くなり、質の良い睡眠に繋がっていきます。「少し足を止めて自分の生活を振り返り、30分でもいいので簡単にできるストレッチや瞑想をして自分の身体と向き合うのも大事です」と有子先生。自分の時間を取ることを後回しにしてしまい、自覚症状があっても何もせず何年も経って症状が悪化してしまうケースもあります。「このようなケースは、普段から自分で出来ることで防ぐこともできる場合も多いです。自分と向き合う時間を作ることは、自分を守る力に繋がっています」と有子先生。

今年の8月から有子先生は「断食のすすめ」を開始しました。先生が作成した断食プログラムで、数日間の間に東洋医学に関するレクチャーを交えながら自力整体となる体操を組み入れたり、自分でできる置き鍼の練習、キネシオテープの使用方法などを学んでいきます。断食は月1回、3人から5人ほどのグループで先生の家で実施され、厳選した材料から先生が作る野菜ジュースや準備食、補助食なども用意されます。現在の断食セッションでは1泊から2泊のセッションで穏やかに瞑想する時間を作り、自分の身体と向き合って精神と身体の健康を見つめ直す手助けをします。

有子先生は日本でも関心の高まっている「カンナビジオール(CBD)・オイル」を処方しています。CBDは細胞間のネットワークをスムーズにし、体内の恒常性を一定に保つように働きかけるバランスをとったり、過剰になった神経を落ち着かせるリラックス効果があります。先生は、CBDオイルの体内吸収率を高める舌下投与を勧めており、痛み止めや質の良い睡眠が取れる効果があるとのことです。また、当院では水素の還元作用で美容と健康にも効果があると言われる「水素水」も取り扱っています。「少しでも体調がおかしいと思ったら、我慢せずに治療を受けに来てください」と有子先生。