今年で10年を迎える気功院では、クリニック治療だけでなく開業当初からベイエリア各地で開催されている気功体操クラスがあるというので取材に伺ってみました。どのクラスも参加費が一回5〜10ドル程度とリーズナブルで、気軽に通うことが出来るドロップイン制でありながら「気功体操クラスは大事なスケジュールよ!」という生徒さんの言葉と、「開催当初から通い続ける生徒さんが多い」ことからその人気が伺えます。内藤先生のリードで進められる気功体操は、初めての人でも簡単にできる「動きながら行う呼吸法のトレーニング」で、気功の施術を受けるような効果を得られるので、免疫力が上がって自己治癒力が高まるのだそう。クラスを終えた生徒さんは「気分がスッキリしてパワーが充電されたよう」と満足そうでした。
【気功体操クラスのスケジュール】月曜:パロアルト仏教会、水曜:サンノゼ友愛会、金曜:サンノゼ仏教会、第3木曜:アルバニーシニアセンター、第一、第三土曜:エメリービルJーseiで開催されています。季節、気候や生徒さんの様子など、その時々の状況に最も適した体操をアレンジし指導してくれるので、最大限の効果が得られるのだそう。

中医学では季節と臓器には密接な関係があり、春は肝臓、夏は心臓(梅雨)と脾臓(土用)、秋は肺、冬は腎臓の機能が低下し働きが弱まるそうです。そのため春先は血液の循環が悪くなり筋肉が張りやすくなるので、五十肩、ギックリ腰などを発症する可能性が高くなるのだそう。気功の施術は主に、先生が手をあてることで気を流し血流を良くして、血液と脈のバランスを整えることで免疫力が上がり自己治癒力を高めます。内臓のバランスが整っていると、ケガや風邪などに罹っても免疫力によって早期回復が望めるのに対して、弱っている臓器があると免疫力は臓器の回復に注力することで精一杯になり、怪我や風邪などが治りにくい状態になるのだそう。免疫力が下がると不調を回復することが困難になるというより、「免疫力を最大に活用し自己治癒力を高めるために、内臓のバランスが整っていることが大切」と内藤先生。免疫力が発揮される回復の時間は睡眠中に機能するメカニズムになっているので、規則正しい睡眠をとる、もしくは昼寝が難しい場合はランチタイムに目を閉じて何も考えない時間を作って補うなど、睡眠の大切さを説明してくれました。
同院では、ギックリ腰のような突発的な痛みを抱えた患者さんをはじめ、肩こり、腰痛など慢性的な痛み、更年期による不眠や不調、うつ、ストレス、不妊治療といったあらゆる症状を抱えた患者さんに対応しています。

内藤先生の気功治療は身体が不自由で動くことが困難な方、産前産後で外出が大変な方にも対応出来るよう、ベイエリア広範囲(サンフランシスコ、バークレー、コンコード、プレザントンなど)に出張治療を行っています。出張治療の患者さんの中には抗がん剤治療による副作用の緩和ケアとして施術にあたることもあるのだそう。不調を感じたら「仕方がない、年齢のせい」などと諦めたりしないで、内藤先生に相談されてみてはいかがでしょう。