3月から続くコロナパンデミックの影響で、いまだ多くのエリアで美容院やネイルサロンなどパーソナルケアジャンルの営業停止が続くベイエリアですが、同サロンが位置するサンマテオカウンティーは6月17日より営業再開許可がおりました。再開にあたっての州、カウンティーからの厳しいレギュレーションや、お客さんとスタッフの安全を守るためにサロンで行なっていることなど、オーナースタイリストのトシさんに伺いました。

| 一人の美容師に対して一人まで完全入れ替え制でサロン営業 |
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新しいレギュレーションでは、一人のお客さんが終わるごとに消毒を行うことが義務付けられているため、一人のお客さんが終了するまでは次のお客さんにサロンの外で待っていただくことになるそう。以前は家族やカップルで来店されて、一人がパーマやカラーをしている間にもう一人の髪をカットするといった施術の同時進行も行なっていたが、もうできなくなってしまったとのこと。たとえ家族であったとしてもサロン内に入れる人数を制限しているため、外で待っていただいているそう。「予約時にお伝えして、了承いただいたうえでご案内しています。」とトシさん。サロン側としても、一人の美容師に対してお客さん一人、という完全入れ替え制での営業となるため、1日に予約を受けられる人数が制限されてしまう。「たくさんお問い合わせをいただくのですが、なかなかお受けできない場合も多く心苦しいです。」
州からのガイドラインに沿って、お客さん一人終わるごとにハサミやクシ、クリップやバリカンなど使用したのすべての道具を消毒しているという同サロン。従来から行なっていた消毒に加え、さらに座席やその周辺も消毒の時間を設け、行なっている。
また、スタッフは全員マスクを着用、来店されるお客さんにもマスク着用を必須でお願いしており、使い捨て用のマスクやサロン内の各所にはハンドサニタイザーも準備。エアコンは使用せずに窓や入り口のドアを開けて営業しており、常に喚起されている空間を保っているそう。「安心してお越しいただける環境づくりに努めています」とトシさん。

例年この時期は、カリフォルニアの乾燥した気候や強い日差しにより髪にダメージが蓄積しているお客さんが多いとのことですが、「今年はみなさん外出してないからか、髪の痛みが少ない人が多いですね。ブローをしたりコテを使用する頻度も減ったのでは。」と笑うトシさん。セルフカットを行なった人、手付かずのまま放置していた人、ビデオ会議用に見える部分だけ自分でカットして整えたけれど、後頭部やえりあしは伸び放題でアンバランスな人など様々。4カ月ぶりの美容院を楽しみに訪れたというお客さんの中には、「こんなに長く伸ばしたことがないので、これを機にイメチェンしてみようかな」という方もいらっしゃるのだとか。「イメージ写真などを見せてもらって、お客さんの髪質や希望にあわせてヘアスタイルを提案しています。髪を整えたりイメージを変えることで、気分転換になると思います。ぜひ気兼ねなくご相談ください。」