コロナパンデミックによるロックダウン以降、2カ月半に渡り休院していた同院ですが、徹底した感染防止対策のもと、6月上旬よりリオープンしました。同院が行っている感染対策は、まず、来院前日にメールもしくは電話によって現在の状況、症状をヒアリングし来院可能かどうかを確認します。当日は待合室ではなく車の中で待機してもらい、他の患者さんと完全入れ替わりにて院内へ案内、その後検温を行い、体温に問題がなければ手洗いを行ってもらい、そこで初めて診察を開始する、という万全のもの。もちろん患者さんの施術後は、施術台や診察室内部、ソファや机なども毎回消毒を施すなど、十分な対策を取っているとのこと。「待合室が使えなかったり消毒時間を設ける必然性から、従来の半数の患者さんしか診ることができないのが心苦しいですが、万全の体制でお待ちしています。」と院長の南先生。

未病とは、発病には至る前の軽い症状がある状態を指し、東洋医学ではそういった身体の変化を意識することで病気を予防するという考え方です。予防医学を最も得意とする南先生は「未病に気づき養生しすることが、免疫力を高めていくことに繋がる」と患者さんへも伝えているそう。例えば東洋医学では、五臓六腑と感情は連動していると考えられており、怒りは肝臓、喜びは心臓、悩みは脾臓、悲しみは肺、恐れは腎臓とリンクしているそう。最近なんだかイライラが続くな、と感じたら暴飲暴食を避けるなど肝臓を労わるように心がけたり、悩みごとが続く場合は、胃腸に負担をかけないよう意識的に咀嚼をしっかり意識する、など、心や身体からのサインを意識し、弱っているところを養生することで、結果として免疫力アップ、大病を防ぐことにつながっていくとのこと。また、「笑う」ことはとても免疫アップに効果的だそうで、「お笑い番組でもなんでも良いので、日々ちゃんと笑うことを心がけて欲しい」と、笑顔で語ってくれました。

在宅勤務や在宅時間が必然的に増えていることを背景に、目の疲れや肩こり・頭痛の症状を訴える患者さんが増えているのだそう。人間工学に基づいたオフィスとは違い、自宅でのPC作業はテーブルポジションが悪いことも多く、それによって手の痺れ、肩の強張りにつながっている人が多いとのこと。南先生によると、「1時間に一度は意識的に歩いたり、ストレッチをして欲しい。バランスボールや、スタンディングデスクは血行障害を防ぐ上ではオススメ。足が痺れてきたな、と感じたら、階段などの段差を利用し、かかとの上下運動を行ってください。第二の心臓と言われるふくらはぎに刺激を与え、血流をよくすることができます。」と教えてくれました。
同院は、患者さんの身体の不調を丁寧にカウンセリングし、症状改善の処置はもちろん、今後の健康にも繋がるアドバイスを様々な見地から行っています。漢方薬の処方のみでもカウンセリングの上対応可能なので、健やかな暮らしのためのメンテナンスとして、ぜひ一度相談してみては。