全米11カ所で展開されているCCRMグループは、不妊治療におけるトップクラスの効果と実績があります。不妊治療と聞くと「長年妊娠に恵まれない夫婦が訪れる最終手段」という印象を受けてしまいがちですが、田附(たづけ)先生に伺ったところ、状況によらず、若いうちから気軽に相談して欲しいと説明してくださいました。いつかは欲しいと思っているが今はパートナーがいない、あと数年は仕事に集中したい、また、感染症リスクから「妊活をストップしている」という夫婦も多いのだとか。いつ落ち着くのかはっきり先が見えない今だからこそ、相談・検査に来て、「いつか妊娠する準備」を整えて欲しいという田附先生。「妊娠中にCOVID-19に感染すると重症・死亡率が高くなるという調査もあります。妊娠中は免疫力が抑制されるため、どうしても感染症の影響を受けやすくなるのは事実。なので、今のうちに検査、卵子もしくは受精卵を凍結しておいて、ワクチン接種後やもう少し状況が落ち着いてから卵を戻すというのは一つのストラテジーとして有効ですね。」とのこと。
コロナ禍以降、同院ではテレヘルスを導入し、現在は初回のカウンセリング、診療、検査結果のフィードバックなど、治療や検査のための来院以外は全てテレヘルスで行なっています。通院のための移動時間、待ち時間がなくなり、テレワークで時間の調整がしやすくなった方が多いこともあり、相談・通院のハードルが下がったという声も多いそう。時間的な余裕ができたことで、「今のうちにやっておこう」という方が増えているそうです。

先生曰く、健康診断や人間ドックと同じように、自分の身体の状態を理解するという意味合いでも30代になったらまずは「卵巣チェック」の検査だけでも行なった方がいいとのこと。自分の卵巣の様子や状態をきちんとデータで把握しておくことで、今後どうしていくか、どのような方法があるのか明確になり、漠然とした不安をはっきりしたプランに変えていけるきっかけになるとのこと。男性の検査も一緒に受けることも可能です。また、不妊治療に関する無料のウェブセミナーも定期的に開催中。基本的な知識を入手する絶好の機会として、一度参加してみてはいかがでしょうか。
不妊治療に関して高い成功率を誇る同院が行なっているのが「着床前検査」。これによる妊娠成功率アップは、同時に母体や心のケアに繋がっていると田附先生。着床前検査とは受精卵に対して施される検査で、染色体異常や遺伝性疾患などの異常を検査することが出来るので、検査にパスした質の高い受精卵のみを1個だけ子宮に戻すことで多胎が避けられるだけでなく、流産のリスクが軽減して妊娠の確率が上がるのだそう。心的ストレスを回避できるだけでなく、母体へ及ぼす影響も避けられるというメリットも。さらに卵子凍結だけでなく受精卵凍結も可能なので、事前(若いうち)に着床前検査によってパスした受精卵を凍結保存しておき「妊娠出産のベストなタイミング」を計って妊娠に挑むことも可能に。日本では「まだ体外受精はしなくてもいいのでは」と最終手段として捉えられがちですが、長期化する治療は精神的にも大きな負担に。「効率の良い治療を早く行うことが、精神的にも最善策だと思います。」と語ってくれました。
