サンフランシスコの政治界でもっとも影響力のある人物と言われていた活動家、ローズ・パクが亡くなった。享年68歳。何十年も同市のチャイナタウンと市役所の影の実力者として、彼女を知らない政治家はいないといわれるほどで、数カ月前に中国での腎臓移植手術を受けて戻ってきたばかり。帰国時には商工会議所のゴードン・チン他、大勢の関係者がサンフランシスコ空港で出迎えたほどだったという。サンフランシスコの市長政権争いにも大きな影響を与えたとされ、現職のエド・リー市長の当選にも助力したともいわれている。歯に衣着せぬ物言いでも有名だったが、人脈を駆使して同市のチャイニーズホスピタルの再建に貢献したことなどが評価され、病院近くの通りには彼女の名がつけられている。(2016年9月18日) |