ジェトロは、日本政府の施策に基づき、外国企業の対日進出のためのワンストップサービスセンターとしての役割を担っており、外国企業誘致促進活動を行っております。具体的には、外国・外資系企業が日本進出および地方でのビジネス展開をする上で必要な情報を提供しております。また、外国・外資系企業誘致に取り組む地方自治体の支援もしております。今回は、ジェトロの対日投資事業の取組についてご紹介します。
対日投資とは?
日本への外国企業・資本の呼び込み、優れた技術や新たなノウハウをもたらし、日本のイノベーション創造や技術集積の高付加価値化を促進させる可能性があります。また、地域での投資拡大・雇用創出を通じて、日本経済の成長力強化および地域の活性化に貢献します(経済産業省および内閣府サイト参照)。
日本市場の魅力をアピール
なぜ、海外企業が日本へ投資したくなるのか? 日本市場の魅力を企業へ伝える必要があります。主な5つの理由を以下にご紹介します。
@景況感の回復(アベノミクスにより規制緩和、成長軌道に乗りつつある日本経済)。規制緩和をすることによる外資企業を含めた新規参入の促進などがあります。また、規制緩和による地域・業種を越えた電力小売競争が活発化され市場に新たなるビジネス機会がうまれます。例えば、2016年から実施予定の電力分野における小売分野への参入の全面自由化などが挙げられます。
A市場規模(世界第3位の経済市場[約500兆円のGDP])。洗練された強大なマーケット(国家レベルの経済規模GDPを有する各地域の経済、例えば、GDPで比較した場合に、関東圏の経済規模は英国の経済規模とほぼ同じで、九州全体の経済規模はスイスとほぼ同じであります)。このような市場の大きさが魅力の一つとして挙げられます。
Bイノベーション・ハブとしての魅力があります。科学技術等に関する分野では人口1万人あたりに占める研究者数が世界トップクラスです。また、日本は研究開発・イノベーションに極めて積極的で、数多くの特許を出願しています。中には国際的に流通価値の高い特許を数多く含んでいます。
C充実した社会インフラ(安定したインフラサービス:インターネット、通信、水道など)
D安心・安全に暮らせる国(治安、教育環境、医療環境、居住環境)
どんな企業を誘致しているのか?
ジェトロは米国企業のみならず世界から外国企業が日本へ投資するよう誘致活動を行っております。重点分野として、ライフサイエンス、環境・エネルギー、ICT、製造・インフラ、観光およびサービス業などの分野を中心に支援をしております。具体的な企業では、ジェトロのサービスをご利用いただいたお客様は、イケア・ジャパン株式会社、ジョンソン・アンド・ジョンソン株式会社などが挙げられます。詳しい情報は、ジェトロのウェブサイトに掲載しております。
ジェトロのワンストップサービスについて
日本の魅力を外国企業へPRするとともに、外国企業を日本へ誘致するために様々なサービスを提供しております。
ジェトロのワンストップサービスは、国内主要都市6カ所(東京、 横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡)にあり、それぞれ経験豊かな専属スタッフや士業(司法書士、行政書士、公認会計士、税理士、社会保険労務士)をはじめとする専門家が個別企業に応じたコンサルテーション(拠点設立に関する情報提供、国内市場の規制等に関する情報提供)を行っています。また、日本に拠点のない外国企業の方が利用できるオフィス・スペースを提供しています。
対日投資事業を通して
対日投資事業を通して、日本の魅力を再認識して、米国企業ならびに米国の方々に紹介できる仕事と思っています。企業が日本へ投資をすることが目的ですが、その中で文化的交流やビジネストリップで訪日する際に観光していただき、少しでも日本のよい部分を世界の方々、一人でも多くの人にお伝えできればと思っています。日本にはないものを作っている会社やサービスを提供している会社、もしくは海外進出に関心がある会社などございましたら、是非ともご紹介頂ければ幸いです。今後の日本経済の成長力強化および地域の活性化に向けて引き続きお手伝いしたいと思っております。 |