BaySpo 1439号(2016/06/24)掲載
カリフォルニア高速鉄道計画
ジェトロ・サンフランシスコ・センター 竹内 大輔
竹内 大輔(たけうちだいすけ)
2007年に東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)入社。駅員、車掌、運転士や教育・研修など様々な業務を担当し、2015年4月よりジェトロに出向。東京本部でインフラの輸出支援を担当後、2016年3月よりジェトロ・サンフランシスコで日本企業の輸出促進・活動円滑化支援業務に従事。埼玉県出身、早稲田大学政治経済学部卒。

カリフォルニア高速鉄道計画については、ベイスポ1370号(2015/02/27)でもご紹介しましたが、今回はカリフォルニア高速鉄道計画の新しいビジネスプランと日本企業の参画についてご紹介します。

2016年2月に新しいビジネスプランが発表
 2016年2月に新しいビジネスプランが発表されました。これまでは、最初の開業区間はセントラルバレーからロサンゼルス近郊になる計画でしたが、新しいビジネスプランではベイエリアとセントラルバレーをつなぐ区間を先に開業する計画になりました。2025年にサンノゼとベーカーズフィールド北部の間で運行開始し、さらにカルトレインの電化及び近代化ができればサンフランシスコまで延伸することが目指されています。

日本のプレゼンス
 日本からは、川崎重工業、三菱重工業、日本車両、日立製作所、三菱商事、住友商事の6社が参加しJR東日本が支援する日本連合が、車両製造や信号等の関連設備供給について、関心表明を提出しています。入札時期は本稿執筆(2016年6月)現在発表されていませんが、日本政府・総領事館のバックアップを受けながら日本のプレゼンスを高める様々な活動が行われています。
 昨年4月には安倍総理がサンフランシスコを訪問し、総理自らブラウンカリフォルニア州知事に新幹線のトップセールスを行いました。また、同11月には山本国土交通副大臣等参議院自民党国会議員団がブラウン知事を訪問し、高速鉄道に関する様々な意見交換を行っています。
 2016年4月にはカリフォルニア州立鉄道博物館(サクラメント)と鉄道博物館(埼玉県さいたま市)との間で姉妹館協定が締結されました。また、カリフォルニア州立鉄道博物館にはJR東日本より貸与された新幹線シミュレーターが展示されています。新幹線シミュレーターは日本の東北新幹線「はやぶさ」をモデルにしており、運転を体験できますので立ち寄った際はぜひトライしてみてください。
(執筆協力:サンフランシスコ総領事館、菅野昌生領事)

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