日本産農林水産物・食品の海外需要を拡大し、輸出促進を図る目的で、日本産食材・酒類を積極的に使用し、その魅力を多くの人々に伝えてくれるレストラン・小売店を「日本産食材サポーター店」として日本の農林水産省が認証する制度が、ベイエリア地区で2月1日より本格的に始動しました。この制度により、ベイエリア地区での日本食、日本産食材・酒類のさらなる浸透・普及と、人気の高まりが期待されます。
海外における日本食に対する関心は、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録、ミラノ万博等を通じて、近年ますます高まっています。ジェトロ・サンフランシスコ事務所で16年1〜3月に実施した「ベイエリア日系企業動向調査」でも、近年進出が目立つ産業分野として「外食産業」が挙げられました。ベイエリアの好況で中高所得者層が増えていること、またベイエリアはオーガニックに代表される健康食品志向が元来強いことなどが、この外食産業の進出増加傾向を後押ししているものと考えられます。
日本政府並びに農林水産省は、日本産農林水産物・食品の総輸出額1兆円を目標に掲げ、海外需要の拡大を重要政策の一つとしていますが、そのための具体的な施策の一つとしてこの度、「日本産食材サポーター店認定制度」を制定しました。日本産食材・酒類を積極的に使用し、これら食材の普及に貢献している海外のレストラン・小売店を「サポーター店」として認証、積極的に支援していこうという制度です。
認定の要件は、(1)日本産食材(調味料を含む)・酒類を常に販売、またはそれらを使用した料理を常に提供していること、(2)メニューや商品棚に「日本産」である旨が表示されていること、そして(3)自店舗にて日本産食材・酒類の魅力や特徴をPRしていること、の3点。認定を受けると、正式な認定証が発行され、日本産の良質で安心・安全な食材を販売、活用している店舗であることをPRできます。また、認定店は農林水産省、ジェトロ、およびベイエリアのサポーター店認定制度の各ホームページやFacebookページにリストアップされ、消費者に直接PRすることができます。
ベイエリアでは日本食レストランを中心に、既に約25社・店舗が認証を受けています(2017年4月1日現在)。今後さらに多くの店舗が認証を受ける予定であり、認証店が増えるにしたがって、本制度の知名度も上がり、ベイエリアでの日本産食材のさらなる普及と人気上昇に大きく貢献することが期待されています。
ベイスポ読者の皆様の中で、日本食材を取り扱っていらっしゃる方は、是非本認証制度にお申込みください。申請方法は、ベイエリアのサポーター店認定制度ホームページのApplicationのページをご覧ください。
また、是非周りの方々に本認証制度を紹介いただき、本認証制度を広く知っていただくことにお手伝いいただければと思います。何卒宜しくお願いいたします。
参考サイト
【農林水産省】www.tasteofjapan.jp
【ジェトロ】www.jetro.go.jp
【ベイエリアのサポーター店認定制度】
www.japanesefoodsupportersf.com www.facebook.com/JapanFoodSupporterSF
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