日本では、当日の配達、時間指定、クール宅急便など至れり尽くせりの感がある、高度なサービスを提供している宅配サービスですが、課題もあるようです。時間指定時に、お届けしようとしても不在で届けることができなかったり、再配達でも不在などもあり、ドライバーの長時間労働や人手不足など。一方、米国の配達サービスは国も文化も違うので、同じ尺度では測れませんが、日本と比べて、充実したサービスとは、いいがたい印象があります。しかしそこでも、新たな動向がみえてきます。今回は、その米国における物流、ロジスティックの動向や課題を見ながら、米国ならではの新しい動向の一端を見ていきたいと思います。
@米国の物流業界の現状 オンラインショッピングなどの急成長に伴い、あらゆる商品を安価で便利に購入できるようになり、物流量は、格段に増加してきました。たとえば、北米のいくつかの統計からもわかります。
@【物流業界の売上】UPSやFedexなど、年々、売り上げ増加。
A【米国のトラック輸送市場】総輸送量(2017)10・77B Ton(プラス3・4%)へ増加
B【米国の物流業界の就業人員数(U.S. Department of Laborによる)】2009年と比較して、約19%増加し、151万人強が就業など。
次にこの輸送形態について、少し見ていきましょう。
![](http://www.bayspo.com/html/jetro/images/jetro-1609-tomita.jpg)
A物流輸送の形態 米国における物流輸送は、大きく分けると大量輸送とローカル輸送の2種類になります。
@大量輸送
米国におけるトラック輸送で多くは、貸し切り輸送に相当するトレーラー輸送が多いようです。この場合「車上請け・車上渡し」の原則のようで、ドライバーの手待ち時間は通常ほとんど発生点は、日本とかなり違うように思います。
Aローカル輸送
米国でもトラック輸送が主流で、荷役は、基本的にドライバーも実施するようです。特に生鮮食料品の輸送の場合は、生産者・生産工場の従業員である場合が多く、荷役までドライバーの業務となります。米国と日本での大量輸送とローカル輸送の違いを上記に簡単に、まとめてみます。
Bトラックドライバーの不足 米国における物流輸送は、大きく分けると大量輸送とローカル輸送の2種類になります。
@大量輸送
米国におけるトラック輸送で多くは、貸し切り輸送に相当するトレーラー輸送が多いようです。この場合「車上請け・車上渡し」の原則のようで、ドライバーの手待ち時間は通常ほとんど発生点は、日本とかなり違うように思います。
Aローカル輸送
米国でもトラック輸送が主流で、荷役は、基本的にドライバーも実施するようです。特に生鮮食料品の輸送の場合は、生産者・生産工場の従業員である場合が多く、荷役までドライバーの業務となります。米国と日本での大量輸送とローカル輸送の違いを上記に簡単に、まとめてみます。
C米国での新たなサービス
まず、企業が取り組んでいるのは、自動運転やロボットなどを活用したラストマイル(最終物流拠点からお客様への届ける物流サービス)配送への注力のようにみえます。ラストマイルは、米国においても大きな課題であり、宅配便会社と物流会社が長い間の課題として取り組んでいます。いくつか企業の最近の動向を紹介します。
@Amazon
【Amazon Flexー新たな配送サービス】
その地域の住人が、UberやLyftのように、登録して、AmazonのLast Mile Centerから、Amazonの顧客に配達するrideshareシステム。2015年の導入して以来、このプログラムは現在、全国の50以上の都市で利用可能となり、新たな雇用も創出しているとのこと。
【Scoutー省力化】ワシントン州でロボットを活用した自立配信サービスを開始。ロボットは日中の平日に配達し、配達ルートを自律的にたどる。
ATargetーサービスの向上
2017年にShiptを5億5000万ドルで買収して以来、直接消費者向けへの配送サービスを全国で開始。まずは、ロサンゼルスとニューヨーク。そして、今後18カ月の間に北米の主要都市に拡大する計画(2019年1月)。
BKrogerー省力化、サービスの向上
Kroger Shipを展開。2018年に発表したロボティクスの新興企業Nuroとの提携により、将来、食料品の配達が自律走行車を介して家庭に配達される予定。
CWalmartー省力化、サービスの向上
Waymoと提携し、自動配信の検討中
以上、簡単に、米国の物流現状と課題そして米国での新しい動向の一端についてご紹介してまいりました。米国の物流現状に関しては、各種の記事や発表もありますので、ご興味のある方は、詳細は、そちらをご参照いただければと思います。
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