次に、当地が、ITやバイオと言ったハイテクの中心地であることを考え、日本と当地のハイテク企業との交流をより緊密にするような、”出会いの場”を出来るだけ多く作って行きたいと思います。具体的には、昨年9月に開催させて頂きましたジャパンパートナーズマッチという日米ハイテク企業のお見合い会のようなイベントを、御好評頂いたようなので、再度行えればと思っております。また、21世紀の基幹産業と言われるバイオ産業について米バイオ協会が主催するバイオ2004というイベントがこの6月サンフランシスコにて開催されるのを機に、日米のバイオ企業の交流を大いに高めたいと思っております。このイベントはバイオの万博とも言われるものなので、多くの日本企業の御参加を頂ければ、アメリカのみならず、ヨーロッパやアジア企業との交流の場にもなろうと思います。私共、多くの企業の方の御参加を頂こうと50ブースの大きなジャパンパビリオンを御用意して、皆様のお出でをお待ち申し上げておりますので、よろしくお願いいたします。
2004年は、日米ともに、バイオ、ナノテクなどのポストITのハイテクを以下に実用化し、新しいビジネスとしての成功モデルを作れるかの勝負の年だと思います。このようなハイテクは、IT以上に、研究者、技術者、マーケティング、マネージメント、ベンチャーキャピタルなど多岐に渡る関係者が長期間協力しあわないと良いビジネス成果が生み出せないと思います。イノベーションを如何に、中長期的な経済成果に結びつけるか、これが政府の政策にも求められているのであり、四半期毎に発表されるGNPの発表に一喜一憂しても始まらないと私は思います。関係者が良い協力関係を築いて行けるような触媒の役割を、微力ながら私共ジェトロは担って行ければと思っております。要すれば、それが私共の皆様への情報提供であったり、”出会いの場”の演出であったりするのだと思います。僭越かもしれませんが、ジェトロが単に、貿易や投資のお手伝いをするだけではなく、このような活動を通じて、イノベーションを活性化するお手伝いもしたいと考えております。
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