一般編  Vol.162
橋本 晴之さん
仕事も趣味も学ぶことを楽しむ
エンジニアとしての仕事のかたわら、フォトグラファー、礎の会長、箱根財団の理事などボランティア活動も精力的に行い、茶道、ワイン、オペラ、写真といった幅広い趣味を持つ橋本さんに、ベイエリアに来られたきっかけや現在の暮らしぶりなどについて伺いました。
橋本  晴之さん

(Yuki Hashimoto)BaySpo 1319号(2014/03/07)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
子供の頃からアメリカの音楽が好きで、MTVをよく見ていました。また日本にいたころ、アメリカ人やカナダ人の友達とハングアウトしてました。オープンマインドな姿勢や自分がやりたいことをしている姿に共感を持ち、アメリカに行きたいと思いました。1994年にソフトウェア業界の中心であるシリコンバレーにコンピューター・サイエンスの勉強のために留学しました。

ベイエリアの印象
 渡米最初は都会から来たため、サンフランシスコの街の小ささに少しがっかりでしたが、徐々にサンフランシスコ湾を囲む街々が独自の文化を持っていることに興味を持ちました。アーティストの影響が大きいバークレー、スタートアップ文化のパロアルト、教育熱心なクパチーノなどなど。その中でもサンフランシスコは様々な文化を集めた街で、それぞれのストリートフェアに行くことが楽しみです。

自分の専門分野について
 本業はソフトウェアで、専門は社内ツールの開発とカスタマーサポートが対処できない問題の対処です。最近まではソフトウェアの国際化を専門にしていました。弊社の製品はFortune 500のほとんどの会社が導入しているので、カスタマーの問題はエンタープライズのレベルのものが多いです。後1、2年はこの世界でいろいろと学びたいです。本業とは別に副業で写真を撮っています。専門はイベントやポートレイトで、1日ビルの中にいる仕事とは違い、場所がお客さんによって変わるので楽しいです。また、マーケティング、サービス・商品を考えるなど自分で何もかもすることで学べることがいろいろとあります。

その道に進むことになったきっかけ
 11歳の時に初めてコンピューターのプログラミングを知ったのが、ソフトウェアのエンジニアに進むきっかけになりました。毎日プログラミングをして遊んでいたのを覚えています。大阪の日本橋(東京では秋葉原のようなところ)に行くのが楽しみでした。写真を始めたきっかけはカメラがフィルムからデジタルに変わりつつあるときに、デジタルで撮影し、PCで編集してすぐにウェブサイトなどに載せることができるテクノロジーに興味を持ったことです。その後友達の依頼で人物を撮るようになり、そしてイベントを撮るようになりました。

英語で仕事をするということ
 英語で仕事をすると、いろんな人達と仕事ができるので楽しいですが、日本語でも同じように相手にわかってもらえるように話をするのはいつも難しいと感じています。英語、日本語という言語自体よりも、話す相手の文化やパーソナリティを知り、アプローチを変えていくことは仕事に限らず苦労しています。

英語で失敗したエピソード
 こういうことはすぐに忘れるので話せるほどのことは覚えていません。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 英語が100%ネイティブでもできるかどうかわかりませんが、弁護士になりたいと思うと思います。Criminal Caseなどには興味がないですが、人と人との問題、人と会社や政府との問題などを扱い、個人を助けることができればいいです。

あなたにとって仕事とは?
 お金を儲ける仕事があれば、ボランティアのように儲けない仕事もあります。どちらも求められているものを提供することに努めることだと思います。それが楽しくできて、学ぶことがあれがいいですね。エンジニアや写真の仕事に加えて、礎というソーシャルサービスの団体で会長、箱根ガーデンでは理事をさせてもらっています。どれも異なった分野の仕事を務めていることが楽しいです。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 あまり覚えてないですが、カーレーサーか宇宙飛行士だったと思います。スポーツカーの模型やスペースシャトルのプラモデルを持ってました。

いまの仕事に就いていなかったら
 バイオ関係に興味があるので、その関連で仕事をしていたかもしれません。

乗っている車
 車が好きなので、ここずっとマニュアル車に乗っています。だんだんとマニュアル車が設定されているモデルが減ってきているのが残念です。現在はBMWの335iクーペに乗っています。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 日によってまちまちです。睡眠時間は6〜7時間ぐらいです。

休日の過ごし方
 箱根ガーデンにお茶のお稽古に通っています。忙しい普段の生活から離れて、禅・お茶の世界を学ぶことを大事にしています。時間のある週末はVin Vinoというワインの販売店にフランスやイタリアのワインを試飲しに行き、気にいったワインを買っておきます。時々ですがオペラやジャズのコンサートに足を運びます。年甲斐もないですがクラブに行くこともよくあります。また平日の時間だけでは足りないので、礎や箱根ガーデンのボランティアの仕事をしたり、カフェで勉強をしています。

好きな場所
 その時々の気分ですが、ゆっくり食事のできるレストランが好きです。また海の見える1号線の海岸沿いも好きです。

最もお気に入りのレストラン
 1つには絞れないのでいくつか。Saison、Atelier Crenn、La Folie、八十八、Flea Street Cafe、Chez Spencer、Pastisが最もお気に入りです。

よく利用する日本食レストラン
 八十八、ごんべい、寿司富味、すしまる、縁あたりです。

1億円当たったとして、その使い道
 現実的な話ですがプロパティに投資します。少しはお茶のお道具にも。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 特にないですが、もっと公共機関が整っていれば便利かなと思います。あと、美味しいうどんと蕎麦屋があればいいです。

日本に郷愁を感じるとき
 お茶のお稽古で日本からの美味しいお菓子を頂いたとき。知らないお菓子だとあまり感じないですが、昔食べたことのあるお菓子だと郷愁を感じます。あまり大阪のものがこちらにはないので、郷愁を感じることは少ないです。

お勧めの観光地
 ワインと美味しい食事を楽しみながら、ホットスプリングでリラックスできるナパ。

永住したい都市
 最初に住んだ街がサンフランシスコなせいかサンフランシスコに永住したいです。1年を通していろんな事が起こっているような楽しい街だと思います。

5年後の自分に期待すること
 特に考えていませんが、やりたいことをしていて、笑顔でいたいです。

最近読んだ本
 本ではないですが読書としては、The Economist、Harvard Business Review(HBR)を読むのが楽しみです。The Economistは世界情勢、特にアジアや北米の政治、世界のビジネス、経済に興味があります。HBRはCEOのインタビュー、会社が逆行から立ち直った話、成功するための秘訣などを読むのが楽しいです。

最も印象に残っている映画
 北野武監督の『Hanabi』。北野武のすべての作品ではないですが、最後のシーンで起こること、最後のシーンで誰かが言う一言が、一挙にストーリーに重みを持たすところが印象に残ります。『Hanabi』は衝撃的な映画でした。

最近観た映画
 ドキュメンタリー映画『Steve Jobs: The Lost Interview』。Steve Jobsがアップルから追い出され、Nextを設立したころのインタビューで面白かったです。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 猫。ほっといてもらえると勝手に自分の好きなことをしています。

座右の銘は?
 Be present.

(BaySpo 2014/03/07号 掲載)

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