一般編  Vol.199
武田 清美さん
サンフランシスコ出身の日系四世で新二世。作業療法士。桜祭りの実行委員としてアート・クラフトのエリアを担当。日米ファウンデーションのBoard Chair、Sakura Matsuri IncのBoard Secretary、日本町ストリートフェアのコーディネーター、New Generation Nikkei Fundのメンバーでもある。
サンフランシスコ日本町は故郷
生まれも育ちもサンフランシスコ。桜祭り委員会メンバーとしてアート・クラフトエリアを担当、それ以外にも複数の団体に所属して精力的に日系コミュニティに貢献する、武田さんにお話を伺いました。
武田 清美さん

(Kiyomi Takeda)BaySpo 1428号(2016/04/08)掲載

桜祭り委員会メンバーになったきっかけ
 幼いころから、琴の演奏、日本町リトルフレンズやJBBP小学校でのパレード参加、バスケットボールの大会に出たり、法華宗フードブースでのボランティアなど、毎年桜祭りに参加していました。2006年からは実行委員会に参加させていただいています。兄(タナカ・シンゴ)のアドバイスで、桜祭りのキッズエリアにゲームやクラフトなどを取り入れることになり、今はアート・クラフトエリアを担当しています。

桜祭り委員としての仕事、そのほかの所属団体について
 アート・クラフトエリアを担当して7年になります。2010年にはクイーンプログラムにも参加、昨年からはSakura Matsuri Incに所属してセクレタリーをしています。桜祭り以外では日本町にある日米ファウンデーションのBoard Chairとしてコミュニティ新聞の発行ほか、年間を通してたくさんのイベントを企画しています。6月のソイ&豆腐フェスティバル、さらに今年は8月6日、7日に計画されている日本町ストリートフェアのコーディネーターもしています。また、New Generation Nikkei Fundのメンバーとして、若いプロフェッショナル達に日本人と日系人団体に貢献してもらうための運動をしています。サンフランシスコ日本町町内会のメンバーでもあります。

自分の専門分野について
 サンフランシスコの神経リハビリテーションセンターで作業療法士として働いています。私の仕事は患者さんたちが日常を取り戻すのを助けること。専門はハンドセラピーで、脳卒中などの発作後の方々のリハビリを担当しています。時には身体的、認知的、または感情的なリハビリが必要なこともあります。

その道に進むことになったきっかけ
 ずっと医療系の分野で人を元気付ける仕事につきたいと思っていました。作業療法士というのは非常に特殊な分野で、完全に患者のニーズに合わせることをするんです。患者さんが自身の状態を把握しているか、治療の目標は何かなどを理解し、ゴールを探す手伝いをします。以前、左腕が全く動かせなかった患者さんがバイオリンが弾けるようになり、外科医として職場復帰する、という2つのゴールを達成されたことは感動でした。

あなたにとって仕事とは?
 自分が好きで情熱が持てることに熱中できること。私は自分が有意義だと感じられることを仕事にしているので、とてもラッキーだと思います。だから、よりよいセラピストになるための時間とお金は惜しみません。最終的にはそれが自分、家族や友達も含め、たくさんの人を幸せにすることに繋がると思うからです。

;日本語を使うということ
 もっと自信をもって話せたらいいなと思います。祖母とはよく日本語で話していましたが、彼女が亡くなってからはしばらく日本語を話していません。聞けばよく分かるのですが、思うように話せなくて自信もないです。思っていることをうまく表現出来なくて、子供が話しているように聞こえてしまいます。

日本語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 日本に住んで作業療法やハンドセラピーを勉強したいです。日本はリハビリ先進国の一つなので、そこに住んで学ぶことが出来たら素敵だと思います。

現在、住んでいる家
 夫と日本町の近くにある3ベッドルームのコンドミニアムに住んでいます。あずきちゃんという名前のうさぎを室内で飼っています。

乗っている車
 青いミニクーパーSとHONDAのメトロポリタンスクーターを持っています。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 毎日基本的には5、6時間です。就寝時間は午前12時半ごろ、朝の6時には起床します。

休日の過ごし方
 夫とサンフランシスコやロサンゼルスにいる親戚を訪ねたり、コミュニティでボランティア活動をします。常に忙しいですが、いろいろ楽しんでいます。

好きな場所
 南カリフォルニアの武田家の実家、父や兄の住んでいるハワイ、日本です。

最もお気に入りのレストラン
 今のお気に入りレストランは、「Golden Era Vegan Restaurant」です。魚介類は食べるけど肉類は食べないペスクタリアンも何でも食べられ、美味しい料理が楽しめるのでとてもうれしいです。日本町の「Jitlada」というタイ料理レストランも大好きです。本場タイのレストランより美味しいと思います。

よく利用する日本食レストラン
 夫が日本食を作るのがすごく上手なので、実は最近ほとんど外食していません。外食では、「On The Bridge」の明太子スパゲッティが大好きです。とても美味しいですよ。

日本に行く頻度
 2012年から2年に一度は必ず行くようにしています。その前は10年間行っていませんでした。

最近日本に戻って驚いたこと
 札幌で夫の親戚の結婚式に参加して、日本の結婚式がすごく良くオーガナイズされていることに驚きました。非常に印象的でした。

日本に持って行くお土産
 チョコレートやちょっと変わった食べ物、サンフランシスコのスポーツチームのグッズなどです。日本の人たちにはスターウォーズやピクサーなどの玩具やアクセサリーなどを頼まれたりします。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 土地の値上がりが一番の不安要素だと思います。友達や親類、同僚やコミュニティの人々がたくさんサンフランシスコを離れていきました。そんな理由で別の場所で暮らさなければならなくなるのは悲しいと思います。

日本に郷愁を感じるとき
 日本の食べ物やお菓子が恋しくなるとき。特に北海道の牛乳! 日本の素晴らしいカスタマーサービスや人の親切さ、それと同じぐらい人々の職に対する姿勢とプライドが好きです。

お勧めの観光地
 一般的な観光地ではありませんが、東北地方をお勧めします。景色がとても美しくて、人が信じられないぐらい優しいです。夫と私は石巻市でボランティアをする機会を得ましたが、そこの皆さんと接することで大きく心を動かされました。そのほか、長野の地獄谷野猿公苑で、ニホンザルの家族に四方八方を囲まれたのはとても楽しい思い出です。

5年後の自分に期待すること
 まだ日系アメリカ人のコミュニティで活動していると思います。キャリアを伸ばし、新しい家族が増えたらいいなと思います。

最も印象に残っている本
 Norman Doidgeの『The Brain That Changes Itself』。損傷後の神経可塑性について学ぶのは非常に面白かったです。Norton Justerの『Phantom Tollbooth』という本は子供のころ何度も読みました。読むとなぜか良い気分になります。

最近観た映画
 『Zootopia』、『The Peanuts Movie』、『My Best Friends Wedding』、『Forks Over Knives』、『Searching for Sugarman』。

座右の銘は?
 情けは人の為ならず

(BaySpo 2016/04/08号 掲載)

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