一般編  Vol.239
チャン 幸恵さん
熊本県出身。2012年に渡米。ヨガインストラクター、ヨガサークルLight Yoga Shanti代表。1児の母として子育てをしながら、The Rec Roomにて、ベビー/ママヨガ、プリスクールヨガのクラスを教える。また、瀚文學堂(Hanwen School)では、日本語・中国語のヨガクラスを担当している。
頑張りすぎず出来ただけ
2012年に結婚を機に渡米。セントラルバレーのストックトンから約2年前にバークレーに移り、ヨガインストラクターとしてさまざまなクラスを教えているチャンさんにベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
チャン 幸恵さん

(Yukie Chan)BaySpo 1504号(2017/09/22)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 2012年に渡米して、セントラルバレーのストックトンに約3年半住んで、2015年にベイエリアに引越して来ました。主人の転勤と息子のプリスクール開始がきっかけで、現在はバークレーに住んでいます。

ベイエリアの印象
 以前に住んでいたセントラルバレー特有の灼熱の夏に比べて、1年を通じて過ごしやすく、時には夏でも寒いと感じるほど涼しい気候にびっくりしました。国際色豊かな土地柄で、日本の物も比較的簡単に手に入る便利な住みやすい所だと思います。

自分の専門分野について
 ヨガインストラクターです。老若男女問わず、ベビーから妊婦、年配の方まで、様々なヨガクラスを担当しています。産前のマタニティヨガ、産後ヨガ、ベビーからキッズを対象に、それぞれの発達段階に応じた子どものヨガ、親子で一緒に行なうパートナーヨガを専門としています。

その道に進むことになったきっかけ
 渡米前に日本では中学校に勤務していました。そのころ、多忙な毎日を送る中で、呼吸法や瞑想を含めたヨガを通じて自分自身と向き合えたこと。そしてヨガの教えが穏やかな日常生活を送るために必要な指針となったことが、ヨガをさらに学ぶようになったきっかけです。結婚を機に渡米することが決まっていたので、アメリカで私にできることで、自分自身が心身ともに健やかでいられる、また、周りの方々の幸せ作りにも貢献できるのがヨガインストラクターの仕事だと感じたので、本格的に学びを深めました。

英語で仕事をするということ
 ヨガクラスの中で、思想や抽象的な内容を説明する際には、日本語でもその難しさがありますが、英語でそれを説明するとなると、かなりの手強さを感じます。渡米後、始めて英語でクラスを担当するまでは、勤務先となったヨガスタジオに、3カ月間毎日2〜3クラスを生徒さんと一緒に受講して、英語でのレクチャーを学び続けました。

英語で失敗したエピソード
 英語でレッスンをし始めたばかりのころ、身体の各部分の名称をど忘れして、生徒さんに助け舟を出してもらったり、ヨガの八支則にあるアヒムサー(サンスクリット語で非暴力non violenceの意)を紹介しようとして、その言葉自体が出てこず、必死で英語で説明をしていたら、生徒さんの1人がこの単語をご存知で、アヒムサーだよねと言って下さり、その場が笑いに包まれたことがあります。それ以来、レッスンには必ずメモを持参するように心がけています。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 やっぱりヨガインストラクターになっていたと思います。英語がネイティブだったら、ヨガの思想や哲学をもっと深く、ニュアンス的なことも含めて、今より的確に自分の言葉で伝えることができるのに・・・と常々思います。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 花屋さん。今でも植物や花を愛でるのが好きです。

いまの仕事に就いていなかったら
 考えたことがありません・・・。

乗っている車
 TOYOTA「Yaris」

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 だいたい6、7時間程度です。朝は6時起床、夜は11時前後に就寝します。

休日の過ごし方
 子どものプリスクールやベイエリアでのファミリーイベントを中心に、にぎやかに楽しく過ごしています。

好きな場所
 ミュアウッズ国定公園です。レッドウッドであふれる清々しい森林をハイキングするのが好きです。

よく利用する日本食レストラン
 子ども連れなので、バークレーにある「Kirala 2」でテイクアウトすることが多いです。

1億円当たったとして、その使い道
 半分は日本にいる両親へ贈り、残り半分は将来の息子のために貯えておきたいです。

日本に戻る頻度
 2年に1度は帰国するようにしています。

最近日本に戻って驚いたこと
 昨年の熊本地震直後に実家に戻りましたが、地震の残した爪痕が大きく、余震でほぼ毎日揺れていました。私はたった1カ月間ほどの滞在でしたが、地震後数カ月間も揺れる日々を、不安な気持ちをもちながら避難所や自宅で過ごされていた熊本のみなさんを思うと胸が苦しくなりました。

日本に持って行くお土産
 軽くて持ち運びが便利なオーガニックのお茶。チアシードやヘンプシード、キャロブ(チョコレートの代用品)等、日本で手に入りにくい食材やスーパーフードです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 オーガニックヘナ(長年使っているお気に入り)、三年番茶、梅醤ペースト、日本語の書籍、息子用の日本語の絵本や学習教材など。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 普段は自転車を愛用しているので、さほど影響は受けていませんが、朝の通勤ラッシュの渋滞です。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 バークレーで政府に対する抗議活動やデモ、暴動が起きた時に不安を感じました。それから、この夏イーストベイで震度3の地震が起きた時、去年大きな震災を受けた地元熊本のことが重なり、こちらでも大きな揺れが来るのではないかと不安になりました。

日本に郷愁を感じるとき
 桜のシーズンや夏まつり、お正月など、日本の四季ならではの行事があるころには、ふるさとを想い郷愁を感じます。

お勧めの観光地
 サクラメントの東、スタニスロース国立森林公園に近い、パインクレストレイクです。青く澄んだ湖を眺めながら、キャンプやハイキング、スイミングやボートなど、いろいろ楽しめる場所です。湖の美しさは圧巻です! 近場ならファミリーで楽しめる、地元バークレーにあるティルデン・パークがお勧めです。リトルファームで動物たちと過ごしてピクニックランチした後、機関車に乗りに行くのがわが家の定番コースです。

永住したい都市
 今住んでいるバークレーは候補の1つですね。

5年後の自分に期待すること
 ヨギーニママとして、子育てとヨガ(仕事)を両立していること。スタジオなどでの既存のクラス以外にも、自宅でプライベートレッスンができるようなスペースを設けることができたら、と夢見ています。

最も印象に残っている本
 パウロ・コエーリョの『アルケミスト 夢を旅した少年』。

最近読んだ本
 息子が寝る前に、毎晩いろんな本を一緒に読んでいます。

最も印象に残っている映画
 『宗家の三姉妹』(1997年制作の香港・日本合作映画)です。中国の歴史が好きなことと、私自身も三姉妹であるのでとても印象に残った映画です。

最近観た映画
 ここ数年観ていません。そろそろ家族で一緒に映画館に行きたいですね。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 ペガサスです。好奇心旺盛でフットワークが軽く、興味関心のあることには率先してチャレンジします。

座右の銘
 「できたしこ」 。ふるさと熊本の方言で「できただけ」という意味です。ついつい頑張り過ぎることがあるので、「できただけでよい」を心がけるようにしています。

(BaySpo 2017/09/22号 掲載)

▲Topに戻る

有澤保険事務所

自動車保険をはじめ、火災保険、アンブレラ、ビジネス保険、労災保険、生命保険、健康保険などを取り扱う総合保険会社です。Farmers
Insurance、Blue Cross等のエージェントであり、日本語できめ細やかな安心のサービスを提供しています。

有澤保険事務所
2695 Moorpark Ave, Ste 101, San Jose, CA, 95128
http://www.arisawaagency.com

有澤保険事務所
(408) 449-4808
No Reproduction or republication without written permission
Copyright © BAYSPO, Inter-Pacific Publications, Inc. All Rights Reserved.