ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年 2011年の冬、観光者としてベルモントに少しの間滞在していました。この旅をきっかけに、こちらで暮らすことに興味を覚え、2013年3月から本格的に住みはじめました。
ベイエリアの印象 テクノロジーに関しては、最初の頃は目に映るモノが全て新しく、ワクワクでいっぱいの土地でした。数年たった今は、シリコンバレーで見かけた革新的に見えたプロダクトが実は中国発のものもあったり、シリコンバレーの全てが最先端というわけではないという気持ちを抱くようになりました。そんな気持ちを持ちつつも、「この人はすごくかっこいい!!」と心から尊敬している熱いビジョンを持って仕事されている方が多くいるので、情熱に溢れている土地であることには変わりないと感じています。
素敵なワイナリーが充実しており、自転車を数十分乗れば美しい湖・海など自然があり、「生きることを充実させてくれる土地だなぁ」と思っています。
自分の専門分野について ソフトウェアエンジニアとして、ウェブのアプリケーションのバックエンド気味のところを開発するのが自分の得意分野だと思います。現在は、メルカリというC2Cサービスの会社で、お客さまの体験を向上することをミッションにしたチームのエンジニアとして働いています。プロダクトのお客さま体験に潜むあらゆる問題点を、管理者向けツールの開発や技術を駆使して解決していっています。
その道に進むことになったきっかけ 先程触れたベイエリアに住むことになったきっかけと同じなのですが、2011年に情報処理推進機構が主催する「未踏ソフトウェア創造事業」に採択され、そのデモデイでOB達と出会ったのをきっかけに、ベルモントに少しの間滞在していました。当時は大学院修士1年生に在籍しており、それまでは博士号まで取得するつもりだったため就職する気持ちは一切なかったのですが、この旅で周囲にいたエンジニアの人々の影響を強く受けて、「エンジニアとして働いてみたい」という興味が湧きました。
英語で仕事をするということ 英語を使って働いていると、日本にいたら出会えなかったかもしれない様々な価値観の人々との出会いがあります。日本語を使ったコミュニティでも、ひょっとしたら出会いはあるのかもしれませんが、英語を使っている人々の個性の幅は更にすごく広いと個人的には感じています。価値観や意見が全く異なるため意見をぶつけ合うこともあるのですが、見つめているゴールは一緒なので、英語というツールを使って同じゴールを目指して、紆余曲折のドラマを経て達成して喜ぶ…というサイクルが気に入ってます。
英語で失敗したエピソード 2014年にラスベガスで開催されたInternet of Things Hachathonの決勝大会の審査結果の発表の瞬間、自分のプロダクトが優勝したという英語のアナウンスを聞き取れず、チームメイトに教えてもらった瞬間にすごくびっくりしました。
英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に? 同じようにエンジニアをしていると思います。
あなたにとって仕事とは? より大きな好奇心・挑戦と出会うための手段かな、と個人的に考えています。
きっと自分単独でもプロダクト開発は出来ているだろうし、暮らしていく程度のお金も稼げるとは思います。ただ同じゴールを持った視点の違う人々と働くことによって、自分ひとりで実現出来る世界よりも、更にワクワクする挑戦をし続けられると信じています。
生まれて初めてなりたいと思った職業 実家がピアノ教室で、幼稚園の頃の夢はピアニストと書いていました。
いまの仕事に就いていなかったら 就職するまでは、趣味がDTM(デスクトップミュージック)だったので、同人ゲームや地元の劇団に楽曲提供する活動をしていました。北海道に住み続けて研究者として博士号取得を目指しつつ、作曲活動をしていそうな気がします。
休日の過ごし方 金曜日の夜に友人達と美味しいワインを沢山飲んで、土曜日はゆっくり起きます。自宅で夫と一緒に珈琲を飲んでから、夫婦でサイクリングをしにサウスベイの方へ出かけています。帰宅した後は、好きなプログラミングをしたり、お風呂で読書したりと過ごして、夫婦でまた美味しいワインを沢山飲みます。
近所の好きな場所 Crystal Springsという湖がお気に入りです。San Mateo Bicycle Sundayというイベントが毎週あり、日曜日には、湖のそばの道路の自動車の立ち入りが制限され、自転車がとても走りやすくなっています。雄大な景色と湖の水面のキラキラする様を眺めながら自転車で駆け抜けていくと、考え事が風に溶けていく感じでスッキリします。
愛用するデバイス、家電 Pen-Fというマイクロフォーサーズのカメラと、NOKTONのレンズを愛用しています。
ちょっと暗いところでも明るく幻想的な絵が撮れるのがお気に入りです。
最近買ってよかったもの 「Insta360 One。」その場で360度の映像を記録できるので、ネコたちの様子やイベントを撮るのが楽しいです。
1万ドルの臨時ボーナス、その使い道 夫と一緒にヨーロッパへ自転車を持っていって、ワイナリーを巡る旅をしてみたいです。
最近日本に戻って驚いたこと Suicaのピッとしたときの改札の応答速度の速さ。BARTの改札に慣れていると、すごく驚きます。
日本に持って行くお土産 その時々のお気に入りのワイン。Tchoのチョコレート。Sugarfinaのグミ。
日本からベイエリアに持って帰ってくるもの お風呂の入浴剤と日焼け止め。
地元の自慢を教えてください 私の地元である北海道函館市は、色々なところに温泉があって、魚介もお肉も全て何もかもが美味しいです。年に2回、バル街という素敵な西部地区のバーを一晩かけて飲み歩くイベントがあり、大好きです。今でもこのイベントのために帰国したいと思うことがよくあります。
自分はすっかりアメリカの住人だなと思う瞬間 日本へ帰省期間中、せっかく美味しい食べ物に囲まれているにも関わらず、Chipotleのボウルが無性に食べたくなるときがあります。
自分はやっぱり日本が好きだなと思う瞬間 東京で運営しているエンジニア中心のシェアハウスの住人たちが、トイレでビッドコインを採掘したり、美味しいお酒を飲みながらクレイジーなことをしているとき。一緒に人々を「あっ!」と驚かせることをしたいなぁと思います。
お勧めの観光地 Calistoga地方。Castello di Amorosaというお城のワイナリーがお気に入りです。近隣には、温泉も湧き出ています。
最も印象に残っている本 『7つの習慣 ティーンズ』。
最近読んだ本 朝井まかてさんの『眩』。
最も印象に残っている映画 『二重生活』。
最近観た映画 映画ではないのですが、Netflixで『Black Mirror』を観るのにハマっています。
最も元気になれる音楽→Pia-no-jaC←の『台風』という曲です。超絶なピアノと和なテイストで、気合が必要なときは必ず聴いています。
自分を動物にたとえると?なぜ?昔何かの診断で「協調性のある一匹狼」という診断結果が出て、納得したことがあります。
人懐っこい面はあり様々な人とコミュニケーションする自信はあるのですが、だいたいの物事は「自分としては正しい」と感じたら、充分に相談せず、自分で決断して行動に移します。
5年後の自分に期待すること 10代でWeb系の開発コンテストで日本全国1位、20代ではハッカソンで全米1位をとったので、30代は世界1位な何かを獲得するための力を蓄えて、何か技術的な世界チャレンジを1、2回くらい失敗して、悔しさから再挑戦しようとしているような自分でいてほしいです。
座右の銘は? やりたいこと全てを全力で全うする。