ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
　父の仕事の関係で、家族みんなで1989年の夏、カリフォルニア州のサンマテオに住むことになりました。私が6歳の時です。サンマテオでの生活はアメリカで初めての経験でした。1992年に日本へ戻りインターナショナルスクールに小学校6年生から12年生まで通いました。その後、父の2度目の転勤と私の大学生活が並行して始まりました。2度目の渡米は1999年です。

ベイエリアの印象
　サンマテオで住んでいた家はアメリカでのアウトドア、インドアの両方の生活をサポートするライフスタイルであり、広々としてゆっくりできる感じでした。アメリカの一軒家は日本の家の敷地と比べると考えられないぐらい広さがあり、小さな公園が裏庭にあるようでとても楽しく、木登りしたり駆け回って遊んだことが印象に残っています。　

自分の専門分野について
　オレゴン州にあるポートランド市のReed大学で物理科を卒業し、その後、東海岸にあるWesleyan大学で2年間勉強し、実験物理学のMaster’s Degreeを取りました。
　
その道に進むことになったきっかけ
　Reed大学で物理の専門を進むことに決めた理由は、物理の素晴らしい教授、David Griffithsと、Nicholas Wheelerに巡り会えたことです。彼らの物理学に関するClassical Mechanics（古典力学）やQuantum Mechanics（量子力学）など専門分野への導き方の説明に深く感銘を受けたからです。

英語で仕事をするということ
　アメリカに住んでもう20年間以上経つので、仕事場では英語を使うことに対して苦労はもうしません。

英語で失敗したエピソード
　小学校に初めて通った日、休み時間に日系アメリカ人の女の子に抱きしめられ、キスをされ、英語で止めてと断わることができなかったことです。嫌な顔をしたので、みんなからからかわれました。

あなたにとって仕事とは？
　IT関係の仕事をしているので、いつも技術の先端に直面しています。時には難しい問題を抱えそれを解決した時の達成感は喜びの一言です。

生まれて初めてなりたいと思った職業
　5年生の時に初めてオーケストラへ入り、チェロを習い始めたので、プロを目指してチェリストになり音楽を専門とする職業としてやってみたいと思いました。

いまの仕事に就いていなかったら
　他のIT関係の仕事に就いていると思います。

現在、住んでいる家
　Redwood Cityの一軒家です。Woodside地区との境なので緑も多く空気もきれいで気に入っています。庭が広いので子供にとっては最高です。

乗っている車
　Mercedes BenzのGLK350です。この車に乗って今年で10年間ぐらいになります。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
　月曜日から金曜日は、毎日仕事に出掛けているので睡眠は不足しております。仕事から帰った後、家族と夕食を済ませ、子供達を寝かし、仕事の残りをしてから寝ます。深夜1時までには寝るようにしています。朝は7時半ごろに起き、なるべく早く支度をして家を出るようにしています。

休日の過ごし方
　家族と買い物に出掛けたり、子供達を近所の公園へ連れていったりします。Peninsula Symphonyでチェロを弾いているので、オーケストラの曲の練習をしたり、私達の室内音楽の練習をしたりしています。　

好きな場所
　家のリビングルームです。夜、子供達を寝かした後仕事をしたり雑誌を読んだり私の時間を自由に過ごすことができる部屋です。日中は仕事で、夕方は家族4人でワイワイとしているので、なかなか静かな時間がありません。夜、寝る前のひとときを過ごすリビングルームが一番好きです。

よく利用する日本食レストラン
　Redwood City市にあるヒグマです。家族的で、毎回行く度にスペシャルのメニューがあるので楽しめます。私の家から近いので気軽に出掛けられます。

１億円当たったとして、その使い道
　息子たちの教育費用と家の改装に使うと思います。ベイエリアは生活費がとても高いので１億円はすぐ使い道があると思います。

日本に戻る頻度
　日本に戻ったのは15年前ぐらいになります。家族がみんなベイエリアに住んでいるので、日本に帰ることは今のところあまりありません。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
　どこへ出掛けるのでも、車の運転をしなければならないことです。日本と違って、公共交通機関が便利に出来ていないので少し残念です。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
　カリフォルニアの自然が温暖化現象で、元には戻せなくなる可能性があることです。ナパヴァレーやサンタローザの周辺の山火事が毎年のように起こるので心配になります。

日本に郷愁を感じるとき
　ベイエリアにあるジャパンタウンに行き日本のお店に入ると、日本に住んでいた時のことを思い出します。特に、サンノゼジャパンタウンにある「小倉」という店に寄ると、日本の昔ながらのお土産やさんに入った懐かしい感じがします。日本の文具や陶器など手に入るので日本に帰りたい気持ちになります。

最も印象に残っている映画
　2005年に上映された『Memoirs of a Geisha』です。日本の歴史的な文化をアメリカ人に伝える、魅力的な映画だと思います。日本で有名な俳優、桃井かおりや渡辺謙の英語の演技が素晴らしくとても楽しめました。日本に戻った時に舞台であった京都を訪ね、映画のシーンを思い出しました。

自分を動物にたとえると？
　鳥だと思います。羽を伸ばして自由にどこにでも飛んで行きたい願望があるからでしょうか。