一般編  Vol.314
西山 美玲さん
出身は神奈川県南足柄市(金太郎のふる里です)。日本人の父とスイス人の母を持つ。高校卒業と同時にスイスに渡り、チューリッヒ工科大学薬学部に進学。その後大学院では分子生物学専攻。2009年にベイエリアに移住。バイオ医薬品企業大手に勤務後、2018年9月にお弁当、ケータリング事業のBentoSproutを起業。サンマテオ在住。
健康な食生活と人々の 生活向上に役立てる仕事を
スイスの大学、大学院を卒業後、バイオ医薬品会社で抗菌薬の研究開発に携わるために10年前にベイエリアにやってきたという西山さん。しかし一昨年、一念発起し、お弁当とケータリングを扱う会社を起業。育児と共に精力的に過ごす彼女にベイエリアでの生活について伺いました。
西山 美玲さん

(Mireille Nishiyama)BaySpo 1622号(2019/12/27)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 2009年にサウスサンフランシスコにあるジェネンテックというバイオ医薬品会社に耐性菌感染症の抗菌薬開発に携わるサイエンティストとして採用されたためベイエリアに来ました。それまではスイスの大学院で膀胱炎を引き起こす大腸菌の表面にある線毛がどうやって組み立てられるかという基礎研究をしていました。

ベイエリアの印象
 スイスに長いこと住んでいたので美味しい日本食が食べられる場所は数少なく、ベイエリアに初めて来た時は食文化の豊かさに感動しました。あとスイスでは土曜の午後、日曜日は基本お店が閉まってしまうので、仕事をしていると買い物ができる時間が限られていました。なので、ベイエリアに来た時は日曜でも買い物ができかつ平日も夜遅くまでお店が開いていることがすごく便利だと思いました。

自分の専門分野について
 長い間研究者として仕事をしていたのですが、昨年気分一新してBentoSproutという体に優しいお弁当、ケータリングの事業を始めました。まだまだ毎日勉強の日々ですがお客様に支えられながら成長しています。

その道に進むことになったきっかけ
 昔から一匹狼だったので、会社という大きい組織の中で仕事をするより自分で自由に動ける自営業の方が私には向いているのではと思い、自身の健康な食生活に対する興味と人々の生活向上に役立てる仕事をしたい想いの両方を満たせる今の仕事に落ち着きました。

あなたにとって仕事とは?
 自己実現ですかね。自分に偽りなく好きなことをしていて、かつ、それがなんらかの形で社会貢献になっていれば、いい仕事をしていると思います。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 お花屋さん。綺麗なものに囲まれて生活したかったから。

いまの仕事に就いていなかったら
 建築を勉強して建築家になりたかったです。長い間バクテリアに関わる研究をしていたのですが、バクテリアは裸眼には見えないし研究内容も同業者以外にはあまり理解してもらえなかったので。建築家のように自分の仕事の成果が誰の目にも見え、かつ人々の生活を豊かにできる仕事には憧れます。

乗っている車 
 ホンダのフィットです。2009年にアメリカに来た時に始めて買った車で、色々愛着が湧いてしまい手放せません。

好きな場所
 Skyline Blvd沿いにあるPurisima Creek Redwoods Preserve。気分転換に一人で歩きに行くのが好きです。

最もお気に入りのレストラン
 サンマテオダウンタウンにあるViognier。

1億円当たったとして、その使い道
 小さいクルーズ船を買って世界中のダイビングスポットを毎日手の皮がふやけるまで潜りたいです。

日本に戻る頻度
 1年に一回クリスマス、お正月に帰っています。

最近日本に戻って驚いたこと
 世界中いたるところのものが簡単に手に入ること。観光地の道路標識が韓国語、中国語でも書いてあること。

日本に持って行くお土産
 健康志向の強い母親に頼まれるスーパーフードをいろいろ。自分の気に入っているワイナリーのワイン。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 公文の幼児ドリル。絵本みたいにかわいくて自分もめくって楽しんでいます(笑)。あとはじゃがポックルとこんにゃくゼリー。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 交通量が増えてきて平日のお昼などラッシュアワーでなくてもハイウェイ101が渋滞する時。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 不動産価格、賃料の高騰と所得格差の拡大でしょうか。

日本に郷愁を感じるとき
 夏に親とスカイプをしてバックグラウンドにうるさいほどの蝉の鳴き声が聞こえる時。実家が田舎なので…。

お勧めの観光地
 スイス南部のティチーノ州にある石レンガでできた家々や教会が集まる小さい村々。 スイス観光イコールアルプスというイメージとは全く違う、別世界にタイムスリップしたようなスイスの一面を見ることができます。

永住したい都市
 スイスのチューリッヒ。アメリカに来るまで15年間住んでいたのですが、自然と共存した生活ができ、かつ公共交通機関が発達しているので車を持っていなくても便利に生活できます。幼稚園に入ったばかりの子供たちが親の付き添いなしに通学するなど、アメリカに住んでいると考えられないほど自由で安全な生活環境で機会があればまた是非戻りたいです。

5年後の自分に期待すること
 仕事とプライベートの区切りがもっとはっきりした生活をしていること。自分のスタイルの料理を確立して毎回安定した美味しさをお客様に提供できること。

最も印象に残っている本
 ダライ・ラマの『こころの育て方』。たまに読み返します。

最近読んだ本
 『The Blue Bear』。運転中に聞いていたラジオで著者のインタビューから日本人の写真家とのアラスカを舞台にした友情の話だと聞き、面白そうなので読んでみました。

最も印象に残っている映画
 いくつかありますが2006年のドイツ映画『The Lives of Others』、ピクサー映画『Up』、Ang Lee監督『Brokeback Mountain』などは何回も観ました。

最近観た映画
 『Honeyland』というマケドニアで養蜂をしている女性のドキュメンタリー映画です。自然と調和して生きている彼女とは対照的に、目先の利益に捉われ自然破壊を行なっていく隣人は結果その地を去らなければならなくなるというお話です。自然の描写も素晴らしくいろいろ考えさせられた映画でした。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 かめ。心拍数が少ない事に加えて常にマイペースだから。

座右の銘は?
 「人事を尽くして天命を待つ」もともと心配性で無駄な心配をすることが多いので、やるだけのことをやったら余計なことはあまり考えず状況に任せるよう心がけています。

(BaySpo 2019/12/27号 掲載)

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