一般編  Vol.323
木村 理紗 フォードさん
1986年東京生まれ。ミズーリ州立大学で農業ビジネスを専攻。卒業後、日本の電通に就職、日系企業のグローバルブランディングを担当。結婚を機に2017年の夏、サンフランシスコに移住。米系広告代理店を経て、現在はベンチャーキャピタルで北米地域のスタートアップ企業への投資に従事。
仕事は自分でも知らなかった 自分に出会わせてくれる場所
アメリカの大学卒業後、日本での就職を経て結婚を機にベイエリアに移住したという木村さん。ベイエリアは自分次第でチャンスをつかみとれる場所、と話す彼女に、ここでの暮らしについて伺いました。
木村 理紗 フォードさん

(Risa Kimura Foard)BaySpo 1633号(2020/03/13)掲載

ベイエリアに住むことになったっかけ
 アメリカの大学で今の旦那と出会ったのですが、私は大学卒業後、東京で就職をしたので日本とアメリカ間での遠距離を7年近くしてました。彼との結婚がきっかけで2017年の夏にサンフランシスコに移住しました。

ベイエリアの印象
 ベイエリアは、コンパクトな街に色んな文化が混ざり合い、美味しいレストランやバーも沢山あり、自然も近く、天気も年中良い素敵な街です。なんといっても刺激的で素敵な人達と沢山出会える、サンフランシスコが今は大好きです。でも、渡米当初はどうしても四季がない、物価が高い、公共交通機関が整ってない等、文句ばかり言っていた記憶があります。(笑)

自分の専門分野について
 東京では広告代理店に勤めていたので、経験を生かして渡米後すぐはこちらの広告代理店に就職しました。今はご縁あって日系のベンチャーキャピタル(以下、VC)に転職をし、北米地域のスタートアップ企業への投資活動を行っています。
その道に進むことになったきっかけ
 マーケティングから投資と全く畑違いの転職でしたが、広告代理店にいたときも企業ブランディングを専門にしていて、モノや会社、人に対して「価値創造」をしていくことに興味関心がありました。VC投資の原石のスタートアップ企業に対して、創業者を信じ、その人が作った製品・サービスを信じ、企業価値を上げていく応援をしていくという点に強く惹かれて転職を決意しました。後は人とのご縁にも恵まれました。転職活動時、ベイエリアは何かやりたいと思ったら、すぐ周りにその道のプロフェッショナルな人がいたり、機会があるので、自分次第でとてもチャンスに溢れている所だと改めて思いました。

英語で仕事をするということ
 スピード感が早く競争も激しいこの業界で、第二外国語の英語で仕事をするのは大変だと日々実感します。言葉でハンデがある分、行動や態度なども含め、この人と仕事がしたいと思ってもらえるようなコミュニケーションを心掛けています。

英語で失敗したエピソード
 大きな失敗の記憶はありませんが、日々細かいことで沢山失敗していると思います。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 英語はあくまでツールだと思うので、英語が障壁で就けない仕事はないと思いますが、どんな言語でも、言葉を仕事にしている作詞家、作家、コピーライターみたいな人達には憧れます。

あなたにとって仕事とは?
 自分が知らなかった自分に出会わせてくれる場所。元来、なまけものの私ですが、仕事では常に、新しい挑戦を与えてくれます。また仕事で出会う、年齢、出身地、バックグラウンドが全然違う人達とゴールに向けて一緒に仕事していく中で、自分でも知らなかった自分に時折、遭遇する場所かなと思っています。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 弁護士。みんなが決めたルール(法律)を基に問題を解決していくという職業は平和的で素晴らしいと思ってましたが、実際はもっと複雑な世界だと大人になるにつれて知りました。

いまの仕事に就いていなかったら
 逆に今の仕事に就いてると、日本に居た頃の私自身が思ってなかったので、人生分からないものです。

現在、住んでいる家
 サンフランシスコ市内のビクトリア様式の家に住んでいます。古い家なので、メンテナンスが大変ですが、味があり居心地がいいです。ミッション付近なので美味しいメキシカンや素敵なバーなどが沢山あり、市内でも好きな地域に住めてラッキーだと思います。

乗っている車
 車は持っていません。もっぱら自転車で動いています。移住直後に市内で日本からわざわざ一緒に持ってきた愛車(自転車)が盗難に遭うという、サンフランシスコの洗礼を受け、今はBay Wheelsのシェアバイクを使っています。

休日の過ごし方
 家でゴロゴロするのが好きですが、周りの友達にアウトドア好きが多いので、キャンプ、トレッキング、バックパッキング、スキーなど思いの外、自然の中で過ごすことが多いです。

好きな場所
 最近、DYIでこたつを作ってリビングに設置したので、断然こたつの中がお気に入りです。平日の天気のいい日にFerry BuildingからEmbarcadero沿いを散歩、遠回りしながら帰宅するのも好きです。

最もお気に入りのレストラン
 サンフランシスコのCotognaが大好きです。イタリアンですが、Tボーンステーキが最高においしく、何を食べてもほっぺ落ちます。

1億円当たったとして、その使い道
 8割投資、残りの2割で大学院行って、生物学と哲学の勉強したいです。

日本に戻る頻度
 半年に一回

最近日本に戻って驚いたこと
 ランチのクオリティの高さとそのお得さ。

永住したい都市
 現状はサンフランシスコ。ここを拠点に長期滞在で南米やヨーロッパなど色んな所に住みたいです。

日本に持って行くお土産
 アメリカのお菓子って私の周りだとあまり評判がよくないので、いつも成田・羽田空港の限定商品を買っていってます。(笑)

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 実家の近くの商店街で売ってる手作り味噌。基本は食品、日用品が多いです。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 病気になった時の医療費が心配です。健康第一ですね。

日本に郷愁を感じるとき
 スーパー銭湯。なんといっても風呂上りの生ビールが恋しいです。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 コンビニがない事。サービス、品揃え充実の日本のコンビニは凄いと思います。

お勧めの観光地
 自然が好きなのでYosemite, Big Sur, Tahoeなど。夕日がとてつもなくキレイです。

最も印象に残っている本
 『海辺のカフカ』色んな解釈があるストーリー展開が印象的でした。

最近読んだ本
 漫画になってしまいますが、『キングダム』は最近はまって一気読みしました。

最近観た映画
 『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』一緒に見に行った旦那とその友達達が目をキラキラさせながら見てるのを見て、スターウォーズのコンテンツ力を改めて感じました。

最も印象に残っている映画
 『ショーシャンクの空に』何度見てもスカッとする結末が好きです。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 クマって旦那に言われます。こたつで時々、冬眠しているからでしょうか。

座右の銘は?
 「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」

(BaySpo 2020/03/13号 掲載)

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