一般編  Vol.331
大山 哲生さん
2006年に東京外国語大学大学院を修了し、JTBに入社。2007年、スカイライトコンサルティングに参画。IT導入など大規模プロジェクト管理やBPR(Business Process Reengineering)からキャリアを開始し、事業・デジタルマーケ戦略・事業開発など最上流を専門とする。2019年より米国法人Skylight AmericaのCEO。
日本企業成長支援の中核を担っていきたい
アメリカでの会社設立を機に渡米後、企業のコンサルティング支援を行う大山さん。ベイエリアの人々は「鴨」のよう、穏やかに見えて水面下はとても熱気溢れる人が多いと語る彼に、ここでの暮らしについて伺いました。
大山 哲生さん

(Tetsuo Oyama)BaySpo 1655号(2020/08/14)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 2017年秋より、コンサルティング案件にてクライアントのアメリカ進出と世界最高峰の人材獲得戦略支援のため出張ベースで日本とアメリカを行き来していました。それを通じて自社もここに拠点を作ることによるビジネスチャンスを強く感じ、会社に働きかけて2019年に米国子会社を設立し、私が代表に就任しました。

ベイエリアの印象
 「鴨」。全員が優雅に水面を漂う穏やかな姿と、中(水中)に入るとものすごいビジネスの熱気や情報・資金の動きがあり、飛び込んでみた者にしか分からないすごい世界。(笑)あと、現在の世界のビジネスの中心地がこんな緑豊かな場所とは、来るまでは想像だにしていませんでしたが、今は逆にここから世界一が生まれ続ける理由が分かりつつあります。

自分の専門分野について
 事業戦略やビジネスプロセス設計などのコンサルティングをベーススキルとし、ビジネスのコンサルティング支援と、それをクライアントの新規事業創造にも応用しています。コンサルと言っても、アドバイスなどの知見提供にとどまらず、「自分事」として捉えて一緒に事業を育てていくスタイルで、現場に積極的に入り込ませていただきます。皆が持つスキル・情報などの「点」を私が媒介となって「線」、そして「面」に繋げていくような協働的な支援スタイルが得意です。

その道に進むことになったきっかけ
 インドにファッションジュエリーの製造・販売をやっている子会社があり、そこに2016年頃から事業戦略担当として参画してから、事業開発の面白さに目覚めました。コンサルタントになったきっかけは正直あまりはっきり覚えていません。

英語で仕事をするということ
 可能性を広げること。昔から英語の授業が大好きで、教科書や教材などで新しい考えに触れることがとにかく刺激的で、当初からツールとしての英語にハマっていました。一方で、ツールという捉え方なので、言葉自体に何か強い想いがあるわけではなく、必要あれば使うというスタンスで、使えれば選択肢が増える、というだけだと思います。

英語で失敗したエピソード
 具体的に思い浮かぶエピソードは特にありません。質問の意図から外れるかもしれませんが、アメリカの大学など英語環境で高等教育を受けておけばよかった、としばしば思うことはあります。これから挑戦するかもしれません。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 何も変わりません。あまり自身について「if」は考えないタイプです。

あなたにとって仕事とは?
 正直よく分かりません。今の仕事を大好きなのは間違いなく、毎日半分〜3分の2くらいの時間を捧げているものですが、死ぬほど真面目に日々取り組みつつも、明日からこれがなくなるとなれば気持ちは切り替えて次に向かうと思います。今の仕事にものすごく熱い自分と冷めた自分はどこか混在しています。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 志村けん。小学校の卒業文集にも書きました(笑)

いまの仕事に就いていなかったら
 本当に想像できない。前職のJTBにずっといたのかも。

現在、住んでいる家
 Hillsdale駅そばのアパートです。3年くらい前から狙っていて、今年空きが出たので満を持して契約。閑静なエリアでスターバックス、ブルーボトル、ホールフーズに毎日ウォーキングするのが気持ちいいエリアです。犬にとっても天国じゃないでしょうか。

乗っている車
 TOYOTA RAV4。こちらの友人に手配してもらった人生初のマイカーです♪

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 理想は9時就寝の4〜5時起き。実際は夜に日本との会議が大量に入ってしまうため、2時就寝の8〜9時起き。朝型人間ですが、業界的には夜型なのが悩み。

休日の過ごし方
 週7働くのが好きです。(笑) とはいえ、土日は労働時間を減らして、妻・愛犬と散歩やカフェに行くか、家でPS4をずっとやっています。最近はベイエリア近郊のトレッキングコースを開拓中です。

好きな場所
 カフェや大自然。大自然の中で一日のんびりコーヒー飲みながら読書などして家族と過ごしたいですが、まだいい場所を見つけられていません。

最もお気に入りのレストラン
 レストランではないですが、Whole Foodsのホットデリ。

よく利用する日本食レストラン
 Yu-RakuのYu-Rakuラーメン。

1億円当たったとして、その使い道
 犬とサンゴの保護のため寄付か、その事業資金。あるいは仕事を2〜3年やめてアメリカの大学に行く学費と生活費に充てたいです。

日本に戻る頻度
 年10回程度です。

最近日本に戻って驚いたこと
 コロナの捉え方。周りの多くのビジネスパーソンが「コロナ前」の状態に回帰すると考え、変化の可能性や社会の将来を想像することを半ば放棄してしまっていたことは少し残念でした。

日本に持って行くお土産
 Christopher Elbowのチョコレート。ヘイズバレーの店舗で買います。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 水回りを中心とした家の中のちょっとした動線は、日本のほうが丁寧に設計されていて使いやすいです。

日本に郷愁を感じるとき
 ラーメンが食べたい時。日本のラインナップや質はやはり恋しいです。

永住したい都市
 住んだことがある場所だとバンクーバーかブリスベン。まだない場所で候補はメルボルン、ポートランド、ホノルル、福岡。

5年後の自分に期待すること
 アメリカで日本企業成長支援の中核を担い、日本の現地プレゼンスを向上させることに寄与出来ていること。または、弊社米国法人は十分に成長させて後任に譲り、犬とサンゴの保護活動をしていること。

最も印象に残っている本
 『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』
 意志の力は置かれた環境が作り出すという側面が大きいため、強い意志を持たざるを得ない環境に身を置くことに努力の矛先を向ける、という考え方に強く共感したため。

最も印象に残っている映画
『魔女の宅急便』
 新しい街に到着し、新しい生活が始まる高揚感がたまらない映画。

座右の銘は?
 The only place where success comes before work is in the dictionary.

(BaySpo 2020/08/14号 掲載)

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