一般編  Vol.339
金松 孝司さん
日米でいくつかのスタートアップを経験し、2008年にアメリカにおにぎりを広めるというミッションを元にOnigillyを創業。現在ベイエリアに5店舗で拡張中。2013年にはSan FranciscoのSmall Business Of The Yearに選出される。
アメリカのファーストフードを健康に!
シリコンバレーの起業家フレンドリーな雰囲気に惹かれ「この地で起業したい」と渡米を決意したという金松さん。現在は日本の「おにぎり」をアメリカで広めるべくベイエリアで5店舗を経営し、全米展開を目指しているという彼にここでの暮らしについて伺いました。
金松 孝司さん

(Kanematsu Koji)BaySpo 1670号(2020/11/27)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 2006年に渡米しました。当時東京にあるスタートアップで働いていましたが、その会社は自分もCo-Founderとして3年前に立ち上げに関わりました。あるプロジェクトでベイエリアに出張した時、ある会社を訪問したのですが、そこがいかにもシリコンバレーのスタートアップという感じで、色んな人種の人が働いていて、開放的で、映画のようで、ここが世界の中心かとすごく大きな可能性を感じました。自分もここで起業し、何か大きなことを成し遂げたいと思い、移住しました。

ベイエリアの印象
 気候がよく、人種や文化が多様です。あと起業家フレンドリーだと思います。東京とサンフランシスコ両方で会社の立ち上げを経験しましたが、ベイエリアは支援が豊富で、応援してくれる人が多いと感じました。

自分の専門分野について
 今、Onigillyというおにぎり専門店のチェーンを経営しています。アメリカにおにぎりを広めることで、ファーストフードを健康に! というミッションでやっていて、どうやってマクドナルドやサブウェイのように全米に展開できるチェーンを作るかということで10年以上かけて仕組みを作ってきました。サプライチェーン、フードサイエンス、クオリティー管理、オペレーションの自動化など、レストランチェーンの仕組みを構築することを集中的に勉強して実践しています。

その道に進むことになったきっかけ
 大学時代の前半は飲食店でアルバイトしていましたが、後半は日本のセブンイレブンの関連会社でアルバイトしていて、そのまま就職しました。まだ若いベンチャー企業だったのですが、E-Commerceの運営をしている部署を任されて、そこで仕入れ営業、経理、システム、顧客管理、マーケティング、物流といったビジネスに関連すること全てを短期間で学びました。それで自分は経営者になろうと思い、ちょうど上司が独立するのについていき、会社の立ち上げ、資金調達といった起業に必要なことを学びました。そしてアメリカでIT関連の会社を起業しましたが、自分でも日々の食事に困り、日本のように、おにぎりがアメリカで一般的だったらいいだろうなと考えていました。そして自分で全米に広めようという夢ができ、今に至ります。

英語で仕事をするということ
 日本語に比べるとストレートにはっきり伝えられることが多いので楽に感じます。

英語で失敗したエピソード
 特にないというか、失敗しても気づいていないと思います。特に熱くなってくると相手は何を言っているか分からないと思いますが、何とかなっています。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 同じく起業家になっていると思います。もっとかっこいい言葉で引っ張るリーダーになりたいです。

あなたにとって仕事とは?
 世の中をより良くするために、自分がやれることを信念を持ってやり遂げること。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 社長

いまの仕事に就いていなかったら
 ITのスタートアップ。Onigillyの前はそうだったのであのままやっていたと思います。

現在、住んでいる家
 住所はBurlingameですが、BartのMillbrae Stationから歩いて15分くらいのアパートに住んでいます。徒歩圏内にスーパーや飲食店があり、駅までも徒歩距離なので生活は便利です。うちのユニットは、一番角のタウンハウスで上にも下にも住人がいなく、隣のユニットと少し離れています。我が家の子ども達は本当に元気でうるさいのでそこを選びました。

乗っている車
 ホンダのPILOT。仕事でよく大きな荷物を運ぶのと、家族でアウトドアによく行くので重宝しています。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 子どもと一緒に10時までには寝て朝4時ごろ起床します。最低でも7時間は寝ています。

休日の過ごし方
 子どもと公園でバスケットボールをするか、ピクニックやハイキングに出かけることが多いです。

好きな場所
 Pacificaのビーチパークによく行きます。家から近く、ビーチ、ランニングコース、山もあって気軽にアウトドアを楽しめます。眺めが良いです。

最もお気に入りのレストラン
 近所にあるThe American Bullというスポーツバー。スタッフがとてもフレンドリーで、料理も美味しくボリューム満点。そこでよくNBAのゲームを観ます。家族の誕生日はほぼ毎回ここでお祝いします。

よく利用する日本食レストラン
 やはりOnigillyです。アメリカでもおにぎりが毎日食べられるようになるというのが夢だったので嬉しいです。

1億円当たったとして、その使い道
 広い庭のある一軒家を買いたいです。でもベイエリアなら難しいですね。

日本に戻る頻度
 コロナ以前は仕事の関係もあり3、4カ月に一度で、夏は1カ月くらい滞在していました。またコロナが収まったら行きたいです。

最近日本に戻って驚いたこと
 毎回思いますがスーパーのお刺身が安くて美味しい。

日本に持って行くお土産
 カリフォルニアワインをよく持って帰ります。日本で買うと結構高いです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 葛根湯、太田胃酸、チョコラBB、あと日本のタオル(薄くて長い手拭いのようなもの)です。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 物価が高いことです。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 山火事、ホームレスの増加、暴動

日本に郷愁を感じるとき
 お正月

お勧めの観光地
 Carmel-By-The-Sea、Big Surのあたりが好きです。

永住したい都市
 いつかハワイに永住したいなと思います。

5年後の自分に期待すること
 Onigillyが全米に展開していること

最も印象に残っている本
 『7つの習慣』組織でも個人でもミッションを持ち、それに向かい実行していくことが大事なことを学びました。

最近読んだ本
 『光圀伝』水戸光圀の生涯の話。「水戸黄門」のイメージと全然違いました。

最も印象に残っている映画
 『ショーシャンクの空に』最後にスカッとする後味の良いよくできた映画で印象に残っています。

最近観た映画
 『半沢直樹2』ドラマですがハマっていました。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 群れない羊。羊のように大人しいけど、あまり群れません。

座右の銘は?
 「初志貫徹」

(BaySpo 2020/11/27号 掲載)

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