一般編  Vol.159
斉藤 百恵さん
 福島県出身。高校生の頃からの夢である日本語教師を目指し、龍谷大学文学部に入学。卒業後は1999年に渡米。UCデイビスの語学学校への留学を経て、サンフランシスコ州立大大学院日本語プログラムに入学。大学院修了後はUCバークレーでの講師を経て、現在はスタンフォード大学でパートタイムの日本語教師を講師を務める。2003年に結婚。家族はエンジニアの夫、6歳の長男と1歳の次男の4人。
日本と外国の架け橋に
 日本語教師になるという夢を叶えるため渡米し、現在はその夢を叶えてスタンフォード大学でパートタイムの日本語教師として働く斉藤さん。そんな斉藤さんのベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
斉藤 百恵さん

(Momoe Saito Fu)BaySpo 1298号(2013/10/11)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 1999年、大学を卒業すると同時に語学留学のため渡米しました。大学時代に知り合った人のつてでUCデイビスの語学学校へ行くことになりました。日本語教師になる夢があったので、語学学校で1年間勉強した後はアメリカで日本語を教えることを目標に、サンフランシスコ州立大大学院の日本語プログラムに入学し、ベイエリアに引っ越してきました。

ベイエリアの印象
 サンフランシスコは夏でもジャケットが必要なほど寒い日があって、クローゼットの衣替えがいらないなぁ、などと思いました。また、周りにアジア人が多くてあまり異国という感じがしなかったですね。

自分の専門分野について
 現在は大学で日本語を教える仕事をしています。大学時代は日本語教師を目指して日本語日本文学科に在籍していました。サンフランシスコ州立大学では日本語プログラムで日本語教育を専門に、日本語を外国語 / 第二言語として教えるための勉強をしました。卒業後はUC Berkeleyでの講師を経て、2004年からスタンフォード大学でパートタイムの講師を務めています(2007年〜2009年は育児のためお休みしました)。

その道に進むことになったきっかけ
 高校の頃から日本語教師に憧れて、京都にある龍谷大学に進学を決めました。大学在学中は京都にある文化財に親しみ、日本語を教えるボランティアをしたり、留学生と交流したりする中で、日本と外国との架け橋的な存在になれたらいいなと思いました。大学院在学中には日本語クラスをとっている大学生のために補習をしたり、土曜日学校で子どもに日本語を教えた経験が、その後の日本語教師の道を切り開く大きなきっかけになりました。

英語で仕事をするということ
 日本語のクラスでは文法説明や文化などの説明が必要な時に英語を使うこともありますが、極力学生に対しては日本語を使うことに努めています。同僚の先生方とも日本語で話すので、英語で仕事をしているという感覚はあまりありません。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 日本語を一生懸命勉強して、日英の翻訳家か通訳になりたいです。やっぱり日本、日本語に関わりたいです。

あなたにとって仕事とは?
 1人の大人として、社会に貢献する場であると同時に、達成感や充実感が得られる自己実現の場でもあると思ってます。子どもを出産した後、仕事復帰する時は不安や迷いもありましたが、子どもに自分の夢を叶えた姿を見せてあげられることができて良かったと思っています。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 水泳選手。小学校の時、水泳が得意だったんです。6年生の時に校内水泳大会で大会新記録を出しました。しばらく、その記録が破られていませんでしたが、さすがに今は誰かに更新されてしまったでしょうか・・・?

いまの仕事に就いていなかったら
 日本で英語の先生になっていたかなぁ。

現在、住んでいる家 
 サンマテオにある3ベッドルーム1バスルームの一軒家です。

乗っている車
 プリウスV

休日の過ごし方
 週末は食料品の買い出しをしたり、子どものお誕生会に付き添ったり、家のことをしているとあっという間に過ぎてしまいます。土日のどちらかは、近くに住む義理の両親とランチをしたり、家族でウォーキングに出かけたりもします。今年の夏休みは3年ぶりに日本へ家族そろって帰省しました。東京と京都、そして実家の福島に滞在し、両親や学生時代からの友達とも再会できて思い出深い夏休みになりました。この夏は家族そろって逆ホームシックになっています(笑)。

好きな場所
 カフェ。仕事があるときはキャンパスのcoupa cafeへ行ったり、休みの日は近所のスタバやピーツへ。ラテをすすりながら、ほっと一息。今の私にとっては最高に贅沢なひと時です(笑)!

最もお気に入りのレストラン
 鯉魚門(Koi Palace)。義父母が常連で、一緒に月に2〜3度は飲茶を食べに行きます。お店の人も気さくに声をかけてくれるので、家族みんなのお気に入りの場所です。ベイエリアで一番おいしい飲茶が食べられると思いますよ。香港出身の義父母のお墨付です!

よく利用する日本食レストラン
 「Himawari」、「Usagi」、「Yuzu」。最近はあまり行く機会がありませんが、友達や家族とどこかで食べようと考えるとたいていこの3つが候補に挙がります。サンマテオは日本食レストランがたくさんあって、恵まれているなと思います。
1億円当たったとして、その使い道
 夢のマイホームでしょうか。現実的すぎてすみません(笑)。

日本に戻る頻度
 渡米直後は1年に1度くらいでしたが、子どもが生まれてからは2年に1度くらい。東日本大震災の後は、今年の夏、3年ぶりに帰省しました。

最近日本に戻って驚いたこと
 やはり日本の生活の便利さ、心地よさでしょうか。電車やタクシーを使えば行きたいところにすぐ行けるし、テレビや新聞からは常に新しくて面白い情報が入ってくる。ホテルやお店での接客はどこもとても態度がいい。海外生活が長くなってきて、日本の生活が便利なことに改めて気づきました。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 子どもが犠牲になったり、特に銃が絡んだ事件などのことを聞くと、親として何ができるのだろうと考えさせられます。

日本に郷愁を感じるとき
 桜や紅葉がきれいな時期になると、日本は今頃いい季節だろうなぁと思います。また、ベイエリアの夏が涼しいので、じっとりと蒸し暑い中、かき氷を食べたり花火を見たりする日本の夏もいいなぁ、なんて思ったりします。

お勧めの観光地
 今、「八重の桜」でも話題になっている福島。実家が福島県なんですが、この夏帰省した時に家族で行った磐梯熱海温泉がお勧めです。温泉から眺める山の緑がとても印象的でした。2年連続賞をとったというブッフェの食事もとても美味しかったです。

永住したい都市
 住めば都でベイエリアでしょうか。でも、日本で家族そろって住めるチャンスがあれば、それにも憧れます。

5年後の自分に期待すること
 子育てや家のことと仕事とのバランスとりながら、人生を楽しめていたらいいなと思います。また家族が心身ともに健康で笑顔で過ごせるようなサポーター役でいられるよう、自分も健康でありたいと思っています。
最も印象に残っている本
 『言語と文化』。著者は大学院で大変お世話になった教授なのですが、自分が実際に教室で学んだことや話し合ったことが活字になっていて、とても新鮮でした。当時、あまりいい学生だったとはいえないので(?)これを傍らにおいて初心を忘れないようにしています(笑)。

最近読んだ本
 尾木ママ『「叱らない」子育て論』。最近子どもに対してイライラしながら叱り飛ばしてばかりいる自分にとって目が覚めるような内容でした。教育評論家としての知識や経験を基に、子育てのヒントが易しく書かれていて、何度読み返してもいいと思いました。

座右の銘
 「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」。誰の言葉かはわかりませんが、昔悩んでいた時、父が贈ってくれた言葉です。普段は口数の少ない父ですが、初めて二人でお酒を飲みながら話した時に聞いて、心に響いたのを覚えています。

(BaySpo 2013/10/11号 掲載)

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