有子Gower, LA.C.
Golden Gate University 会計学学士。明治鍼灸大学バークレー校にて伝統中医学修士。日本にて東レ(株)、Du Pont Japanに勤務。渡米後CA州の公認会計士として大手監査法人にて監査、税務業務。2002年CA州の鍼灸師資格を取得、SF日本町にJapan Town Acupunctureを開業。鍼灸、漢方薬師。気功、霊気なども治療に取り入れている。表千家教授、および直伝霊気師範格の顔も持つ。
疲れてるのか肩こりなのか、まぶたがピクピクしてなかなか治りません。 何か効くツボや対処方法があれば教えてください。
 この瞼がぴくぴくするという症状はどなたでも経験しているのではないでしょうか? 英語ではEyelid Myokimia(瞼ミオキミア)とよばれるものです。数日から数週間つづくこともありますし、毎分の場合も1日数回の場合もありますがどちらにしてもうっとおしいものです。
これは目の周りの筋肉(眼輪筋)にかなりの負担がかかって起こっています。はっきりした原因はわかりませんが、眼精疲労、寝不足、精神的疲労、とくにスマホやコンピューターを仕事などでほぼ毎日使っている場合、そういったストレスなどからくるものと考えられています。
 またベル麻痺(Bell’s Palsy)のように顔半分がひきつるような症状もありますが、これはミオキミアとはちがい、顔面神経からくる症状です。
 一番の対処法は目を休めることです。目の周辺は、胃経、膀胱系、三焦経、胆経の経穴が集まっています。ゆえにその臓器の異常が目に出ることもあります。また目を酷使することによって、首や肩のはりが強くなりその結果血液の流れが悪くなります。そうすると肩こり、首痛、それから発生する頭痛、吐き気、立ち眩み、めまいといった症状にも及びます。
 簡単な対処方法としては目の体操を行います。顔を動かさずに目だけで上を見て、続いて下、右、左と5秒間ずつぐらい3回ほど動かします。次に目の周りの骨を弧を描くようにゆっくりとあまり強すぎない程度に押します。これも外回転、うち回転と3回ずつします。次に経穴をご紹介します。
 まずは承泣(しょうきゅう)これはまっすぐ前をみたときの瞳の真下のくぼみです。四白(しはく)これは承泣のすぐ下1cmぐらいのところです。攅竹(ぜいちく)これは眉毛の一番内側の端。最後に糸竹空(しちくくう)眉毛の外側の下あたりのくぼみです。この4点を軽く押してみるのがいいでしょう。
 また、温かい濡れタオルと冷たいタオルを交互に目をつぶって上に乗せます。10秒ずつぐらい数回行うと、とてもすっきりします。ぜひ、試してみてください。
もし、あなたの症状が単なるぴくぴく感だけでない場合は眼科、または近くの鍼灸師にご相談ください。

(BaySpo 2019/10/18号 掲載)
有澤保険事務所

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