一般的に、冬の寒い日や雨の日は気温が低いため、人体の筋繊維が収縮し筋肉の張りをより顕著に感じます。また、人によっては、気温、気圧、湿度の変化により敏感に反応することがあります。しかしながら、基本的に首筋の張りや肩こり、頭痛は、頸椎(首の骨)に適正カーブがないために起きる症状で、いわゆる、ストレートネックが原因です。ストレートネックは近年20代〜40代の人達に急増しています。
「ストレートネック」という言葉を耳にしたことがある人は多いと思いますが、実際、なぜ、ストレートネックがよくないのか、ストレートネックになるとどういう症状が起きるのかを知っている人は少ないようです。
頸椎は7個の椎骨と椎間板から成り立っており、正常な頸椎は喉仏あたりを頂点に後方に沿ってカーブしています。ところが、日常生活の中で頭を前傾にした姿勢を長時間取り続けいていると、頸椎のカーブはなくなりまっすぐ(ストレート)になってしまいます。スマホを取り出したら下を向いた状態でスマホを見ていませんか? また、ノートパソコンをずっと前かがみの姿勢で使っていませんか?
頸椎に適正カーブがあれば、頭の重みはそのカーブによって均等に分散され、首回りの筋肉が硬くなることはありませんが、頸椎に適正カーブがない場合は、首回りや首の付け根から肩甲骨にかけての筋肉に負担が掛かり、それらの筋肉が硬くなります。これが肩こりの原因で、それが頭痛の要因にもなるのです。
対策としては、スマホは必ず目の高さまで上げて見ましょう。また、ノートパソコンの使い方については、まず椅子に姿勢正しく座り、ノートパソコンの画面の中央が目の高さになるようにモニタースタンドの上にノートパソコンを置く必要があります。キーボードとマウスは別途用意して、肘を直角に曲げた状態で使える位置に置きましょう。
ストレートネックを放置しておくと、椎間板が次第に潰れて椎骨も変形し、神経が圧迫されて腕、手、指が痺れてきたり、動作障害を起こしたりします。そうならないように、既にストレートネックと診断された人、ストレートネックの疑いがある人は、早期にCBP(Chiropractic BioPhysics)®治療院を受診し、若いうちに頸椎のカーブを取り戻しておくことを強くお勧めします。