有子Gower, LA.C.
Golden Gate University 会計学学士。明治鍼灸大学バークレー校にて伝統中医学修士。日本にて東レ(株)、Du Pont Japanに勤務。渡米後CA州の公認会計士として大手監査法人にて監査、税務業務。2002年CA州の鍼灸師資格を取得、SF日本町にJapan Town Acupunctureを開業。鍼灸、漢方薬師。気功、霊気なども治療に取り入れている。表千家教授、および直伝霊気師範格の顔も持つ。
ホリデーシーズンでの運動不足や暴飲暴食のせいか、身体のむくみがなかなか取れず、代謝も悪い気がします。身体のダルさを軽減するのに効果的な方法などありますか?
 1月になると誰しも、今年こそ健康でと、願います。今日からぜひ自分の体と向き合って、健康体づくりを始めませんか。
 すべての病気は血液の汚れによっておきているといっても過言ではありません。
60兆の細胞の活動、代謝によってできて老廃物が体の外に出ないと、血液にもどり、血液が汚れ生活習慣病のような病気をつくりだします。原因として考えられるのが1.過食、2.運動不足、3.ストレス、4.冷え、5は人工的物質です。
 体温の40%が筋肉でつくられ、体の70%の筋肉が下半身にありますので、歩くことはとてもいい運動です。体温が上がると白血球が貪欲に老廃物を処理しますので、まずは運動。また、心身両面からのストレスがおこると、副腎髄質からアドレナリンがでて、筋肉、血管を収縮させる、それで血圧も上がるということに繋がりますので、心の平和を常に取り戻せるような瞑想などが大事です。食事は健康を保つ大切なエネルギー源ですが、農薬や化学物質に汚染された食べ物などを摂り続けることはとても危険です。いい栄養をとれるよう食事も見直していく必要があります。
 そこで定期的に短時間でいいのでまずはミニ断食をおすすめします。石原結實医師が『“半断食”健康法』という本を書かれていますが、ミニ断食や食事の間を14時間ぐらいあけるといった簡単な方法も勧めています。それによって消化器官を休めて体がリセットいたします。それを定期的にしながら、同時に下半身の筋肉を鍛えるスクワットのような運動や、腕を前後に振るだけといった、どこでもできる運動を習慣づけることも大事です。また心静かな時間を10分だけでも取り戻せるような瞑想時間を設けるのもお勧めです。今年は食事ー半断食、運動ー下半身を強く、精神ー瞑想を習慣づけてみませんか。
 それでも便秘が、寝汗が、足腰が弱い等といった諸症状には鍼灸がとてもうまく対応できます。何百とあるツボの中でも足の三里などは万能なツボといえますが、そこを押したらなにかが治るといった安直なことではありません。なにが原因で今の症状が起きているのか、私たち鍼灸師のコンサルテーションを受けてみませんか? 脈診、腹診、舌診などを通し適切なツボの鍼治療、また今のその症状にぴったりの漢方薬を探せるのがアメリカの鍼灸師です。

(BaySpo 2020/01/24号 掲載)
有澤保険事務所

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