池田怜仁映 DDS,MS(いけだ・れにえ)
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)にて歯学部を卒業し、矯正専門課程を修了。患者さんと家族のように接するのがモットー。みなさんが自信を持ってスマイルできる美しい歯並びと、一生付き合っていける機能的な噛み合わせを目標に、ベイエリアにて診療しています。
矯正歯科治療中、生活の面で注意することはありますか?(20代女性)
 やはり一番にお話ししたいのが、入念な歯磨きとフロスで、歯はもちろん、歯茎や矯正装置もきれいに保つことの大切さです。矯正装置の凹凸はプラークと細菌が非常にまとわり付きやすい環境です。前にもお話ししましたが、せっかく歯並びを整えても虫歯や、歯面の白濁(White spots)ができてしまっては元も子もありません。毎食後のお手入れを欠かさないことで、虫歯や歯肉炎も防ぐことができます。外食してもサッと簡単に磨くだけで大分違いますので、携帯用の歯ブラシを持つように心掛けてみてください。そして歯医者さんでも定期的に(3〜6カ月に1回)虫歯のチェックとクリーニングを行うことをお勧めします。
 矯正治療中の食事ですが、大体のものは小さく一口サイズに切って召し上がるなど、食べ方を工夫すれば食べられます。ただし飴や氷の様な硬いもの、バゲットやリンゴ等の丸かじりは、矯正装置が外れてしまう可能性があるのでNGです。極端に粘着性があるキャラメルやガムなども、装置に絡んだりするので要注意。矯正治療が始まると噛み合わせが変わっていくので、食べづらいこともありますが、徐々に柔らかい物をゆっくり食べていくうちに慣れていきます。万が一、何か外れたと感じた時はすぐに担当医に連絡してください。装置が外れていては歯は動かない、または望ましくない動きをしてしまうこともあるので、次のアポイントメントまで待たずに、すぐに行動しましょう。
 最後に、矯正治療をスムーズに予定通り進めるには、患者さんの協力がカギだということを覚えておいてください。日頃のオーラルケアを大切に、矯正装置が壊れない様に食べ方に工夫し、治療に使うゴム輪などの取り外しのできる装置は担当医の指示に従って行い、通院日時の約束を守ることで治療期間を長引かせずに治療を進めることができます。矯正治療は担当医と患者さんとの二人三脚だと思って、一緒に頑張りましょう。

(BaySpo 2015/12/18号 掲載)
有澤保険事務所

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