有澤 忍さん(保険エージェント)
損害補償保険、健康・歯科保険など各種を取り扱う有澤保険事務所の代表。有澤保険事務所では、各保険会社によって毎年レートがかわる、車両保険・住宅保険の見積もりを無料で行うなど、保険の切り替え、見直しなどにより利用者の出費を節約し、内容の良い保険の提供を目指し、日本語できめ細やかなサービスを提供している。
2016年度もオバマケアの保険に加入したい場合の、申請、 更新、変更について教えてください。
 オバマケアの保険というのは、CA州の居住者が医療保険会社に直接申請して加入した保険ではなく、Covered Californiaという、オバマケアにより開設されたオンラインの保険取引所(Covered California)を通して加入した保険のことです。
 個人・法人の保険加入希望者は、オンラインの保険取引所(www.coveredca.com)を通して申請しますが、申請時は電話にて取引所の専属エージェントのヘルプを受けるか、医療保険を扱う保険事務所に所属するCovered California公認エージェントを通して申請することも可能です。個人で直接申請しても、公認エージェントを通して申請しても費用は変わりません。特別な条件(州を隔てて引っ越した場合、結婚・死別でステイタスが変更した場合、26歳になった場合、転職により前雇用主から会社の医療保険を失った場合)を満たさないかぎり、申請期間は11月1日〜1月31日と限定され、それ以外は申請不可能なので気をつけましょう。
 申請資格者は、独身の場合、アメリカで税金申告をしており、CA州の居住者で、合法的に居住できるビザを所有している人に限ります。F1-Visaの学生、無職・休業中で無収入の人、Medicare/Medicalの加入済者、雇用主からグループ保険を提供されている人は対象外。家族で申請する場合、子供など収入を得ていない人がいても、家族内で誰かが収入を得ていれば良く、家族全員が一世帯内ではなく、子供が個人でTaxを申請している場合は、独身として別に申請します。尚、一世帯あたりの収入と家族構成に応じてCA州から得る補助金が異なるので、収入が少なすぎても対象外になり、多過ぎても対象外になることもあるので、エージェントに一世帯あたりの収入と家族構成、及び保険加入希望者の有無を伝えましょう。ヘルプを受けずオンラインで個人で申請した場合、申請が通ってもTax Returnをした後に間違いがあると、補助金の幾らかを返すことになるので気をつけてください。
 更新と変更は、11月1日〜1月31日の間に手続きをする必要があるので、その期間内にオンラインで自己更新するか、専属のエージェントと相談して、プランをそのまま継続して更新するかどうかを決めましょう。収入に変更があった場合は60日以内に通知する必要があり、これは何時でも可能です。
 もし、転職により雇用主からグループ保険を受けられるようになり、オバマケアの保険が必要なくなり 解約する場合、新しい保険が1日からスタートするため、その前の月末までに解約依頼を出す必要があります。オンラインで自己解約手続きをするか、専属のエージェントに依頼して解約手続きをしましょう。
*オバマケア=2010年3月にオバマ大統領が署名し発効した条例、The Patient Protection and Affordable Care Act=PPACA (医療保険制度改革法)。

(BaySpo 2016/01/15号 掲載)
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