矢野 文子 医師、医学博士
 東邦大学医学部卒業。日米小児科学会会員。米小児科認定医。旧日本小児科学会認定医。東邦大学第二小児科学教室に所属して東邦大学付属大橋・大森病院や国立精神・神経センター武蔵病院勤務等を経て、ニューヨークのコロンビア大学医学部に研究留学のため渡米。数々の試験や研修の後、2003年にベイエリアに移住し日本ベイクリニックに小児科医として勤務。医学博士号取得。NY州とCA州の医師免許あり。
 3歳の娘は今も夜泣きやぐずりがひどく、異常なのではないかと思うほどでとても心配です。何か対策はありますでしょうか?
 お子さんの夜泣きはつらいですね。夜泣きというのは乳児期が過ぎると良くなるものと思われてますが、実は3歳でも案外あるものなので特に異常な事ではありません。ただ、まずは原因のある夜泣きかどうかをチェックしてみましょう。体が何かでしめつけられていないか、寒くないか、昼間興奮したことがなかったか、鼻づまりや熱・下痢など体調の変化はないか、環境の変化はなかったかなどです。いずれも当てはまらないという場合は、生活リズムの面で改善すべきことはないかを考えましょう。生活リズムについては、起床から就寝までの時間を自然に沿った形で毎日できるだけ一定にするのがコツです。そしてそれを続ける努力をしていきましょう。その上で、以下の事を試してみてください。
・少し早めに寝かせてみましょう。
 寝不足は夜泣きにつながるので昼寝もしっかりさせましょう。ただし、少し遅く寝かせた方が疲れて
 眠ってくれるという説もあります。
・寝る前にいつもする事を決めておきましょう。
 お風呂にゆっくり入る、静かに本を読む、抱きしめる、などをして心も体も眠る準備に入らせます。
・寝る時に寂しくないように何か与えましょう。
 毛布、ぬいぐるみ、古いTシャツなど、安心感を与えるような物にして下さい。
・トイレトレーニング中なら、少しでも子どもの心配事を減らすために
 夜だけおむつにすることも考えてみましょう。
・泣いてもすぐには行かないこと。泣き止むかどうか数分は待ちましょう。
・泣くたびに抱き上げたり話しかけたりしないこと。そのかわり優しく撫でてあげたり、
 子守唄を歌ったり、リラックスする音楽を聞かせたりして、大丈夫、と安心させましょう。
・落ち着いてきたら、完全に眠る前に部屋を出ましょう。また泣いたら、数分待ってから
 同じ事を繰り返します。できれば泣く度に部屋に行くまでの間隔を少しずつ長くしていきましょう。
 上記の方法を繰り返していくうちに、早ければ4、5晩で泣き止むようになります。夜泣きは必ず良くなりますから、焦らずにいきましょう。

(BaySpo 2013/10/11号 掲載)
有澤保険事務所

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