子供の口臭の原因としてあげられるのは以下の5つです。
@歯磨き不足:歯垢が溜まっていたり、歯周病の初期段階の歯肉炎になっている場合で、歯科医院での歯垢や歯石の除去が必要です。毎日の正しい歯磨きやフロスの使用、舌磨きで防ぐことができます。
A食べ物:納豆、ニンニク、ネギなど匂いのキツい食材を食べた後に口臭がします。でもそれは一時的なものなので、歯磨きをしっかりすると2日ぐらいで自然になくなります。レモンや梅干しは臭いを薄める効果があるといわれています。
B口呼吸:口呼吸をしていると口の中が乾燥し、細菌が繁殖して口臭の原因になります。鼻づまりが原因で口呼吸になる場合もありますが、舌や口の周りの筋肉がきちんと発達していないためにおこることもあります。この場合は口の周りの筋肉を鍛える必要があります。表情筋を鍛えるための「あいうべ体操」もお勧めです。⑴「あ〜」と口を大きく開く。のどの奥が見えるまで開ける。⑵「い〜」と口を大きく横に開く。前歯が見えて頬の筋肉が両耳の脇に寄るよう開く。⑶「う〜」と口を強く前に突き出す。口をしっかり閉じるための体操です。⑷「べ〜」と舌を突き出して下に伸ばす。⑴から⑷を1セットとして、1日30セットを目安に毎日続けると口呼吸が改善し鼻呼吸ができるようになるということです。鼻呼吸になれば唾液も増えて、口臭、虫歯の予防につながります。あいうべ体操は小顔になる、いびき、花粉症にもいいとされています。
C鼻づまりなどの鼻の病気:鼻づまりが原因で口呼吸になる場合、風邪で全身症状がある場合は小児科、鼻のみの場合は耳鼻科を受診すると良いでしょう。鼻炎やアレルギーがあると鼻やのどに炎症や化膿が引き起こされ、悪臭が発生します。
D胃炎などの胃腸の病気:胃腸などの内臓が弱っていると食べ物が消化されずに発酵して、口臭の原因となる物質を生成することがあります。子供の口臭の原因としては稀ですが、胃腸が原因と考えられる場合は小児科に受診し、調べてもらいましょう。