まず、肩だけの問題をみてみましょう。バッグをいつも片方の肩にかけていたり、ゴルフやテニスなどのように左右対称でない動きや姿勢を取っていると、次第に肩の高さが違ってきます。この場合は、バッグを反対側の肩に掛けるかバックパックに替えてみてください。また、ゴルフやテニスが原因の場合は、逆スイングを心がけるようにするといいです。単純に肩だけの問題であれば、これで改善されると思います。しかし長年の習慣になっている場合は、肩甲骨の高さも違ってきたり、しいては背骨全体がゆがんでくる場合があります。
骨盤のゆがみは、骨盤のみがゆがんでいる場合と、骨盤およびその上の背骨全体がゆがんでいる場合とがあります。通常、足の長さが違ったり、足を組んだり、片脚に重心をかけて立ったりしていると次第に骨盤がゆがんできます。そして、骨盤のゆがみが背骨全体のゆがみへと繋がっていくケースが多いのです。
肩と骨盤の両方、つまり肩の高さが左右で異なり骨盤もゆがんでいる場合は、脊椎側弯症の疑いがあります。脊椎側弯症とは、正面からみた場合、背骨全体がまっすぐではなく左右に湾曲している状態を言います。軽度のものから重度のものまで様々ですが、若い時には症状がなくても、年齢と共に腰痛の原因になっていきます。ご自分で判断するのは難しいため、カイロプラクターを受診されることをお勧めします。
カイロプラクティックには様々な治療法がありますが、CBP(Chiropractic BioPhysics)治療法では、背骨全体のレントゲンを撮り、頸椎、胸椎、腰椎を正面からと横から見て正常であるかどうかの分析をします。正面から見てまっすぐでなかったり、横から見て適正なカーブがない場合は、より正常に近くなるように背骨の形全体を矯正していきますので、骨盤や背骨のゆがみ、脊椎側弯症にも、CBP治療法が有効です。
CBP治療では、まず姿勢チェックをし、レントゲンで背骨全体の分析をした上で、ミラーイメージ・アジャストメント、ミラーイメージ・エクササイズ、ミラーイメージ・トラクションを用いて、姿勢を良くし、背骨全体がより正常な形になるよう治療していきます。ゆがみの原因となっている日常生活を改善するようアドバイスもします。
体の柔らかい女性ほど背骨がゆがみやすいのですが、逆に矯正もしやすいです。早目に治療を始めて悪化しないようにしてください。