Dr. 岡井 健(おかい・たけし)
 東京生まれの福岡育ち。福岡西陵高校を卒業後ボストン、University of Massachusettsに留学し、その後Los Angeles College of Chiropracticを1991年に卒業。4年間南カリフォルニア、ガーデナ市で勤務医として働き、1995年よりサンマテオで開業。サンノゼクリニックは2001年よりで2016年はカイロプラクターとして26年目、親切丁寧をモットーに患者とのコミュニケーションを大切に診療に励んでいる。
2人目出産後から腰痛がひどく、抱っこをするとすぐに腰が痛みます。 どうすればいいでしょうか。(30代女性)
 今回のお悩みの方の様に産後に腰痛で苦しむ方は本当に多いです。私のクリニックにも産後のママたちが沢山治療にみえます。時には待合室にストローラーが3台並ぶこともあります。私も赤ちゃんを抱っこさせてもらったりしていますが、赤ちゃんは本当に可愛いですよね。だけど24/7で面倒を見ているママにとっては可愛いだけでは済みません。世の中で一番疲れているのは赤ちゃんを育てているママたちではないかと私は思っています。
 さて今回のご相談のように2人目のお子さんとなれば妊娠中も子育てでゆっくりできなかったことでしょう。妊娠でお腹が膨らんでくると腹筋が伸びてしまいコアの筋力が低下します。2人目の時は1人目よりお腹が膨らむのが早い方が多いと思いますが、それは既に腹筋が弱っていたことを意味するとも言えます。そして、大変な妊娠出産で腰に負担を与えた上に夜泣きで寝不足になり身も心もボロボロでしょう。赤ちゃんはスクスク育ってどんどん重くなります。抱っこや授乳も大変になりますね。上のお子さんがまだ小さくて赤ちゃん返りなどすると泣きたくなる思いでしょうね。
 我が家も2人の子供を育てて2人とも大学生になりやっと一息ついたところです。子育てが何だかわからないうちに終わってしまったという感じです。だけど、一つだけ言えるのは子育ては上手に手抜きをした方がいいということです。それで、肉体的、精神的なストレスを軽減してママの機嫌が少しでもいいことが子供にも一番大切なことです。あまりに生真面目に頑張ってママが倒れたら大変です。ということで、一番最初に心掛けるのはなるべく抱っこを減らすように工夫することです。それにも限界があります。そこで今度はコアの筋肉を鍛える簡単な体操を自宅でしてもらいます。筋力があれば腰への負担が軽減されます。そして、腰のサポーターを装着することです。これは効果絶大だし、骨盤を締めて元の体形にも戻りやすくなります。あとは抱っこひもを正しい位置で使いたいですね。日常の姿勢や座り方、台所仕事での姿勢などを始め日常の小さな工夫すると随分と違いが出てきます。どれも、私のクリニックで直接指導をしていますので、腰の治療と共にぜひ指導させていただきたいですね。

(BaySpo 2016/07/29号 掲載)
有澤保険事務所

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