ミッシマー寿美子, DC(みっしまー すみこ)
 ボキボキせずに体にやさしい「CBP治療法」を提供するカイロプラクター。自身と家族の体験から「CBP治療法」に魅了されカイロプラクターになる。サニーベールのクリニックでは全身分析により痛みやしびれの原因を見極め、最新の高度な技術を使う治療法で、子供からお年寄りまでさまざまな年代層の患者を診ている。シリコンバレーで富士通アメリカでハイテク業務に従事した経験あり。趣味はゴルフ、ヨガ、ピアノ、コーラス。
首と肩の凝りに悩んでいてストレートネックかもしれません。 どのような枕を使えばいいですか?(30代男性)
 枕にはいろいろな種類がありますが、仰向けで寝ている時間が長い方には、頭がくる部分には綿が入っていない枕(Tri-Core Cervical Pillowとして売られているもの等)をお勧めします。一般に市販されている枕を使って仰向けに寝ると、その枕の厚みの分だけ頭が前方にシフトすることになります。これはストレートネックの原因になります。首の骨は横から見た場合、喉仏の辺りを頂点に後ろにカーブしている形が正常なのです。頭の部分に綿がない枕は、首のカーブを維持した状態で頭が落ち着くことになります。また、周囲には綿が入っていますので、横向き用としても使えます。
 厳密に言うと、横向きに寝る場合は、正面から見た時に首の骨が背骨の延長線上にまっすぐになるのが理想的です。人によって肩幅や頭の大きさが違うので、どの程度の厚みが必要かは個人によって異なります。横向きに寝る時間が長い方は、これを念頭に枕を選ぶといいでしょう。寝ている時間は多少の個人差はありますが、一日の中6〜8時間寝ているので、枕の選択は重要です。毎日の積み重ねで骨の形は変形していくので気を付けましょう。
 ストレートネックになる原因は枕だけではなく、日常生活の姿勢にもあります。スマホ、タブレット、パソコン、家事や趣味で長時間うつむいた姿勢をとっていると、首のカーブはなくなりストレートネックになったり、体が柔らかい人の場合は逆カーブになったりします。一旦、ストレートネックになってしまった場合は、首にカーブをつけるためのカイロプラクティック、CBP(Chiropractic BioPhysics)治療が有効です。カイロプラクティックには様々な治療法がありますが、首にカーブをつけられるのはCBP治療法のみです。
 首にカーブをつける治療を受ければ、首や肩の凝りは、通常、2カ月前後の通院で治ります。30代の方なら1カ月程で治る場合もあります。最新のリサーチによると、通院中に首のカーブが完全につかなくても、自宅で約20分首にカーブをつけるための簡単なホーム・トラクションを毎日継続することによって、約半年で首にカーブがつくとも言われています。
 ストレートネックを放置しておくと、頭の重量によって椎間板が押しつぶされ、やがては椎骨が変形していきます。変形した椎骨が神経根に食い込むと腕、手、指等がしびれてきます。加齢と共に椎骨の変形は進行していきますから、若いうちに首のカーブをつくって、椎間板や椎骨をより健康な状態に保っておくことが望ましいです。

(BaySpo 2016/11/18号 掲載)
有澤保険事務所

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